いち早くシン・戦国大名となった今川義元とその義元の今川仮名目録追加を読み込みながらそれでは戦国大名としては足りないと感じる織田信長の桶狭間の戦いの1時間前までを描く歴史マンガ『桶狭間戦記』の4巻
義元、信長 両雄桶狭間へ
センゴク外伝 桶狭間戦記(4) (ヤングマガジンコミックス)
ときは、永禄3(1560)年、あの桶狭間の戦いの年になります。
シン・戦国大名として、駿河・遠江・三河(駿遠三)を治める今川義元、第13代将軍足利義輝との連絡もたち、経済力や兵士動員力を高め、ついに
尾張侵攻を決めます。
私が幼い頃は、義元が尾張に進むのは、京にのぼるためなんていう説が唱えられていましたが、今はむしろこの領土拡大としてと尾張侵攻の説になっています。上洛説が懐かしい気もします。
一方の織田信長、義元の『今川仮名目録追加』を読み込みながら、武器に関する商売の品の流れから、今川義元侵攻のうごきをつかみます。
今川義元は、織田信貞、信秀、信長が3代で所領は少ないのになりあがりをなしとげた焦点を、伊勢の神宮、津島、熱田の伊勢湾貿易にあるとみて、義元がそれを信長から奪うべく、伊勢、熱田などに働きかけを行います。
信長も当然のごとくこの伊勢湾貿易を自らの陣営のものとして守るべく働きかけます。
信長も、義元も、米ではなく銭に注目して行動している人物として描かれています。
義元の侵攻を受け、織田方で伊勢湾貿易を担ってきた熱田の商人も義元につくことを決めるなど動揺しますが、信長がその熱田に現れたことから信長の商業を守る態度から、信長に与します。
義元もそれは読んでおり、そのときは鳴海城の岡部元信や、大高城の織田の砦を落とした朝比奈、鵜殿長照、松平元康と自らで信長を包囲して倒すこと考えていました。
そこでも信長が桶狭間に自分を攻めにやってくることを予測し、そのときはそこで包囲殲滅すると決めます。
義元の桶狭間到着
戦国時代の最も有名な合戦、桶狭間の戦いの1時間前で4巻終了です。
ついに、次回最終巻