繋げ!次の世代へ!
どうも
かに座です
暑い日が続いていますがお元気でしょうか!
こちらはイベントに県外での移動水族館と相変わらず慌ただしい毎日
”責任”という重圧に押しつぶされそうですが
”ピンチこそチャンス”という半ばやけくそな座右の銘でなんとか頑張っています!
さて本日は数年ぶりに観察を行ったそれはそれは感動的な生物の営みをご紹介
夏の夜といえば・・・・・そうアカテガニ、ベンケイガニの産卵
(正確には幼生を海に放つ行動)
大潮の満潮に合わせて海岸の林や土手に生息するアカテガニ、ベンケイガニなどの半陸生のカニが産卵します。普段は海岸沿いの林や土手に生息していますが、この時期になると波打ち際に集まってきます。
その感動的な瞬間を見ようと昨晩行ってきました
現在当館でインターシップとして実習しているH大学とT大学の学生も引き連れて水族館下の海へ
真っ暗な海岸の波打ち際を探すと・・・・・
いました! アカテガニさん
腹部に今にも孵化しそうな卵をいっぱい抱えています
大潮も終盤なので数は少ないものの産卵を控えた個体を発見
時間、潮、天候ともいい条件がそろっている!と思ったら
あちこちで産卵がはじまりました
片爪でもがんばるアカテガニ
ベンケイガニもがんばる
波打ち際で体を5回ほど前後に振ると・・・・・
幼生が海に放たれました
(カニの前にあるすごく小さな粒が幼生です!!)
一瞬の早業!海水に浸かって5秒もかかりません!!
ただただ・・・・感動
一緒にしたら怒られるかもしれませんが・・・・・・・・
人間でもウミガメでもカニでも
誕生の瞬間はやはり同じように感動
山から下りてきて波打ち際でがんばるお母さんガニ!
次世代への命のリレーは何度見ても感慨深いものがあります!
一緒に観察した若い学生も非常に楽しんでくれました・・・たぶん
将来の生物学者?!とはいかないまでもこの感動を忘れることなく
身近な生物や環境について考えてくれる社会人になってほしいと思います
今回観察した場所は足場が悪く観察会には不向きですが、いずれこの感動的な営みを小さな子供たちにも見てもらう機会をなんとかつくりたいと思うかに座でした
ちなみに産卵を終えたお母さんガニはさっそく海岸で待っていたオスのカニと
一緒になっていました!
シーズン中2~3回は産卵するとしても・・・・・・母は強し!!
オス【大きい個体】に守られるメスのアカテガニ【交尾前ガード】