夕暮れが早くなった。
来週は仲秋の名月。
お月見をせねばならない。

我が家の庭園に居住する虫達も賑やかだ。


吹く風も涼やかな初秋の夜の出来事。


居間で小さな蜘蛛を捕らえたのに私に横取りされ(無論、逃がした)御機嫌斜めだった虎太郎が、仏間でエキサイトしていた。

食器を洗う手を休め、様子を伺いに行ってみたら狩りの真っ最中の様子。
次の獲物は何だ?



何が居たの?



問い掛けに、実に愛らしい声で応える虎太郎。

何かを捕らえたらしい。
クリームパンのごとき真ん丸な掌で獲物を押さえ込んでいる様だった。


最上級の得意満面な顔で、其の獲物をくわえて居間まで来てくれた。
御披露目をしてくれるつもりだったのだろう。
お喋りをしようとした途端、口許から一匹の蟋蟀が飛び出してきた。




いかん。
喰わしちゃならん。



逃げ惑う蟋蟀をティッシュペーパーで覆う。

無論、逃がした。


片方の足が無かった様に見えた。



虎太郎を抱き締め、蟋蟀の寿命がいかに儚き物なのか言い聞かせたが、虎太郎としては二度にわたり獲物を横取りされた悔しさからか、私の腕に噛み付いてくる。

痛いけど
仕方なかろう。


虎太郎の三年の人生で初めて見て、初めて捕らえた蟋蟀なんだもの。其を横取りされちゃ悔しくて堪らんのも当然だ。


蟋蟀のお詫びに、今や海老蔵だけにしか与えていない皆大好きなクリスピーで許してもらった。


直ぐに機嫌は直った。


良い子だ。



しかし、
家の中に蟋蟀とは余りに不審。


ババの絵が運ばれてきた最中に紛れ込んだのか?


何れにせよ、
気の毒なのは蟋蟀だ。


合掌。



数日前、
娘達の体重測定を
決行した。
 
日々、
共に暮らしていると
小さな変化に気付きにくいものである。
 
ババに代わる代わる娘達を抱っこしてもらい、体重計に乗って頂いた。
 
 
新之助5.4㎏
海老蔵3.6㎏
虎太郎4.6㎏
 
 
ebi1007さんのブログ-umi_i4577.gifebi1007さんのブログ-EMOJI_140.gifebi1007さんのブログ-EMOJI_140.gifebi1007さんのブログ-umi_i4577.gifebi1007さんのブログ-EMOJI_140.gifebi1007さんのブログ-EMOJI_140.gif
 
虎太郎が痩せた。
その分、
新之助が肥えた。
海老蔵は変化なし。
 
 
海老蔵は
相も変わらず素晴らしい。基本的には同じ食事を与えているのに、この子だけはスリムな体型を維持し続けている。
体質なんだろう。
 
 
虎太郎の体重が減った事は実に喜ばしい。
0.4㎏減は見事である。
おやつの回数を減らしたからだろうか?
 
 
人間も然り。
年齢を重ねると
体重を落とすのは
難しい。
 
新之助は
毎晩、
キャットタワーの最上階で
華麗な爪研ぎを
披露してくれるが、
その程度のエクササイズだけではタルタルの腹部はスリムにはならないんだね。
 
ちょっと自慢気な顔で
爪研ぎをしてみせてくれる新之助を大いに誉め称えると、耳を桜色に染めて更に頑張って爪を研ぐ。
老齢に差し掛かる新之助だが、可憐な少女の様だ。
 
 
健康で長生きの為には
余り好きじゃないご飯を
用意することも大事なのかもしれぬ。
 
ある晩の出来事だ。

ババの歓声が響き渡った。

日付が変わる辺りだ。

私は入浴中だった。



怒声ではないので、
きっと娘達の誰かが
素晴らしい事をしてのけたのだろう。
喜ばしい事であれば、
恐らく報告に来るに違いない。




案の定、
ババは興奮気味で
素晴らしい出来事を
報告に来て下さった。



何処から紛れ込んだのか
高速飛行する
大きな蝿が一匹いた。


大好きな殺虫剤は使えない。
ハイスピードなもので、
叩き殺すのも困難だったのだ。



姉達は
喜ばしい事に
無関心だったのだが、
虎太郎は
縦横無尽に飛び回る
蝿が気になって仕方がなかったらしい。


その存在に気付いてから
数時間後、
遂に
虎太郎が蝿を捕獲した
との事だった。


喰ってやるむかっ


的な
勢いだったらしく
ババは慌てて獲物を横取りしたらしい。


喰われちゃっちゃ
そりゃ困りものだ。



…と、まぁ
飼い猫が蝿を捕まえた。
そんな些細な出来事でも
我が家ではビッグニュースとして扱われるのだ。



幸せだと思う。