最近ブログ更新にやる気が出てきたエビです。
日々、何を書こうかなとネタを探しながら頭を整理している今日この頃。
先日、とある後輩と話していて
「この人ウィーンに行って街中でムーティを見かけたらしいよ」
と、『音楽家ではない友人』がSNSに上げていた写真を見せたら『音楽家である』後輩の答えは
「誰ですか?有名な人ですか?」
・・・
おい
お前の職業はなんだ!?
本当にビックリしましたよ。
いや、普通の人が「ムーティ」を知らないのはいいんですよ。
アマチュア音楽家であれば知らない人には丁寧に説明しますよ。
でも残念ながらアマチュアでオーケストラをやってる方のほとんどがムーティのことわかるんじゃないでしょうか?
*リッカルド・ムーティ 世界的に超有名な指揮者です。ウィーンフィルのニューイヤーコンサートにも多数出演。
ということで音大を出て専門家になった『演奏家』にはクラシックを好きなファンの方々の中での『当たり前』を知らない人が多い。
よく、
「アマチュアってできないのに上から言ってきますよね」
とか
「昔の演奏の話とか面倒臭いこと言ってくるんですよね」
とかいう『音楽家』がいますが
それは
「お前の知識が足りない」
と一蹴したい。
というか後輩だったら一蹴してるw
だってアマチュアオケでやっている人はみんなクラシックが好きで色んな演奏を聴いて
「こんな演奏したいなあ」
と思いながらやってる人が多いと思うんですよ。
なのでそういうクラシックの知識も必要だと思うんです。
今はyoutubeで色々な演奏が聞けるんだから
一つの曲に一つの演奏を聴いてそういうものだと思わずに様々な演奏を聴くことが大事だと思うんです。
だって指揮者によって、オケによって、奏者によって同じ曲でも演奏者の数だけ違うわけですから。
それは自分の演奏にも生きてきます。
中には自分が専攻している楽器の著名人すら知らない人がいるのにはビックリします。
一体何を勉強しているんだろう?
勉強嫌いな私だってファゴット奏者なんて誰一人知らなかったけどファゴットを始めた時から小遣いはほとんどファゴットのCDに当てました。
当時はトルコビッチとトゥーネマンくらいしか田舎には売ってなかったけどなるべく色々なところで見つければ買ってましたよ。
師匠の馬込勇先生をはじめ、田中雅仁さん、岡崎耕二さん、
海外だとカール・エールベルガー、ダーク・イエンセン、ヴァレリー・ポポフ、など
色んな演奏を聴いてファゴットってどういうことができるのか、どんな可能性があるのかを聴いていました。
料理人は見て学べと言われますが、
音楽家は聴いて学べっていうのも格言にしたい。
師匠から学ぶだけでなく、自分で色々な演奏を聴いて自分で考える。
「この人はどうしてこの楽譜からこういう表現をするんだろう?」
「なぜこんな風に演奏できるんだろう?」
「どういうテクニックを使っているんだろう?」
聴いていれば色々なことを感じることができます。
本には『熟読』という言葉がありますが
『熟聴』して身につくことがたくさんあります。
一回きりのライブも大事ですが、
録音は何度も聴いて細部まで『熟聴』することができます。
「こんなこともできるんだ!」
って発見もたくさんあるし
「こんな風に演奏したい!」
って願望も出てくるし
「どうやったらできるんだろう?」
って疑問も出てきます。
そしてそれを解決するための専門家であり指導者なのです。
中高生も音大生も様々な演奏を聴いて幅を広げていって欲しいと思います。
そして何より、学生やアマチュアを指導する立場の専門家は熟聴で得た幅広い知識と感覚で対応して欲しいと思います。
そして様々な演奏を知ることによって自分の意見や感覚も変わってくるはず。
逆に迷うことも出てきますが、それを抜ければきっと今までより大きい自分になっているはずです。
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