歩みはおそいが、少しずつ春の気配が近づいているように感じる。先日、私の誕生日に妻とささやかながら祝杯をあげた。もうお互い祝うような歳でもないので、ここ数年プレゼントなんてあげることももらうこともなかったんだが、今年は妻がサプライズで、ちょっと高価な国産ウィスキーをプレゼントしてくれた。何よりその心づかいがうれしい。さっそくボトルを開けると、果実のように甘く濃密な香りがする。オーク樽とシェリー樽でしっかりと熟成された、なかなか上等なモルトウィスキーだった。あいかわらず代わりばえしない毎日だが、こうして小さな幸せを重ねながら、春が来るのをじっと待っている。
