[写真]2 photographs from 2024(#3)/札幌市東区、江別市 | Life's a Little Blue..

Life's a Little Blue..

Day-to-day life in Ebetsu City, Hokkaido.

 バラは年に二度、見ごろの時期をむかえる。この写真は、その見ごろが終わりかけの七月なかばに撮影したので、満開の華やかさこそないが、かえって儚く、ひなびた自然の趣きがあって悪くない。バラといえば、古い映画に「酒とバラの日々」というアルコール中毒に陥った夫婦の悲劇を描いた作品があって、その主題歌の歌詞がとても印象的だった。

 

「酒とバラの日々 笑ったり 逃げたり 

 まるで遊んでいる子どものように

 閉じてゆく扉にむかって 草原をかけぬける

 以前にはなかったその扉には "二度と戻れない" の文字...」

 

 どうだろう。何やら悪い予感がしてきそうな歌詞だが、実は映画のほうもハッピーエンドではない。それでいてヘンリー・マンシーニのこの主題歌は、おそろしいほど美しく哀しいメロディで、当時のアカデミー歌曲賞を受賞している。私も大好きな一曲だったりする。