[写真]杜の蕎麦屋 コロポックル山荘/江別市 | Life's a Little Blue..

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Day-to-day life in Ebetsu City, Hokkaido.

 コロポックル山荘は、江別の総合運動公園から細く曲がりくねった林道を数百メートルのぼったところに、ひっそりと建っている。緑色の三角屋根にレンガの壁。ミシュランガイド北海道2017に掲載されたこともある蕎麦の名店で、けっこう山奥にあるにも関わらず、客足が絶えない。近隣農家で栽培したソバを天日干しし、石臼挽きした手打ち蕎麦には店主のこだわりが凝縮されている。妻はかしわ蕎麦を、私はかき揚げ蕎麦を注文。喉ごしが良く上品な味わいで、お腹も心もたいへん満足する。

 

 そんな名店の蕎麦を引き合いに出して、おこがましい話だが、蕎麦ほど家庭の味と店の味に差が出る食べ物もないんじゃないかと思う。乾麺をゆでるとき梅干しを入れると良いとか、ゆでたソバを氷水でしめたあと、麺が固まらないように少量のゴマ油で和えたりとか、色々やってみたけど店で食べる蕎麦に遠く及ばない。妻は、使用するソバそのものの鮮度が違うからじゃないか、と言う。そりゃそうか。ときどき趣味でソバを打ちはじめる人もいるが、私にはそんな根性もないしなあ。

 

 コロポックル山荘のすぐ横には森林キャンプ場が広がっている。さすがに季節外れでがらんとしていたが、簡易なサンシェードの下で午睡を楽しんでいる人がいた。なんだか、ちょっとうらやましい気がする。