【白村江の真実 新羅王・金春秋の策略】
〈ISBN〉 978-4-6420-5691-5
〈定 価〉 本体1,900円 + 税
〈その他〉 単行本、282ページ
〈目 次〉
白村江への道―プロローグ
金春秋の活動
大耶城の陥落と高句麗出向/金春秋と日本
金春秋の日本訪問/金春秋の帰国と仮想新羅会議
新羅をめぐる唐と日本
金春秋の入唐と百済の滅亡/則天武后の登場
斉明朝の外交/金春秋の死とその後の新羅
白村江の戦いの記録
唐・日本の軍事規模と戦いの様子/白村江の戦いの余波
東アジア動乱の中の選択肢―エピローグ
あとがき
参考文献・史料
関連年表
索引
〈内容紹介〉
百済(くだら)救援に向かった日本水軍は、唐・新羅(しらぎ)連合軍に大敗を喫した。その戦いの影に一人の人物が浮かび上がる。その名は金(きん)春秋(しゅんじゅう)。後に新羅王となる彼は、日本の朝鮮半島外交にいかなる影響を与えたのか。そして日本は、なぜ戦争を選択したのか。春秋の動向を中心に、白村江への道のりを臨場感溢れる筆致で描き、“古代東アジア大戦”の新事実に迫る。
(吉川弘文館HPより)
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『大王の夢』、『大祚榮』 を観て、元々が日本史好きの私は 「白村江の戦い」 というキーワードに引っかかりました。
小学校の授業で 「白村江の戦いで、日本がコンテンパにやられた」 くらいしか教わらなかったし、それは高校で日本史を選択しても殆ど変らなかったわけで…。
「「白村江の戦い」って何ぞや?」 という状態から、ドラマを観て何となく分かったような気になって、それでもやっぱり気になるので、最近行きはじめた図書館で借りてきました。
タイトルの 「金春秋の策略」 とは、「何故日本が白村江の戦いに、百済に援軍を送ったのか?」 という今でも多くの疑問があり、研究者で意見が一貫していない問題に対する、「金春秋が策略として、日本を巻き込んだ」 という作者の推測です。
だから、あくまで、作者が文献を参照しながら推測して書かれたものなのです。
まぁ、そんなこと言い出したら、世の中に出ている歴史に関する本なんて、一次史料以外は全て脚色有り、主観交じりの推測文なんですけどね。
それでも、ドラマで観た 「金春秋」 なら、「有り」 かも知れないな、と思わせてくれました。
もともとがドラマでしか知らない韓国史なので、そう難しい読み方をせずに、ドラマの背景を知るためとして読んでみると、面白かったです。
ドラマを視聴済みなので、知った地名や人名が出てくるとワクワクするし、「あの戦いのことか」、「あの派遣はこの為だったのか」、と、点と点が線でつながる感じがしました。
過去の人物の胸中などは、推測でしか語ることはできないので、作者の主張の真偽の程は永遠に分かりませんが、
〈〈金春秋にとってもっとも幸運だったのは、同じ時代に金庚信という将軍がいたことであろう。 ~中略~ 信頼できる将軍と優秀な息子たちがいてこそ、金春秋は綿密で長期にわたる政策を展開できたのである。〉〉
という部分には大いに納得させられました。
