【世宗宗大王のコリア史 ハングル創製と李朝文化】
〈出版社〉 彩流社
〈ISBN〉 978-4-7791-1770-1
〈定 価〉 本体1,800円 + 税
〈その他〉 単行本、206ページ
〈目 次〉
はじめに
1 世宗の登極 星に祈る
2 倭寇を討つ 朝鮮王朝と室町幕府
3 銅のゆくえ 金属活字の発明
4 武から文へ 中国名著と国書の刊行
5 北辺の紛争 火薬と火砲の改良
6 気象をつかむ 天文儀器と農業政策
7 ハングルの誕生 偉大なる文字
8 うるわしき漢城 李朝文化の源流
あとがき
ドラマに見る世宗大王 網谷雅幸
李氏朝鮮王朝関連系図
参考文献
〈内容紹介〉
朝鮮王朝の“名君中の名君”の全て!
肖像が韓国の一万ウォン札に使われ、全国民に愛され、尊敬されている世宗大王について、日本語で書かれた物は極めて少ない。
国民におもいをめぐらせ、国民のために政治をおこない、国民のために言語をつくった人物。
李王朝期の文化の源流が、そこにあったにもかかわらず、あまり知られていないのが現状である。
植民地支配という不幸な関係からも、すでに60年余。韓流歴史ドラマが展開する隣国の歴史と文化を、より深く理解し、相互交流をさらに進めるためにも“世宗時代”の姿を分かりやすく伝える物語。
好評を博した韓国ドラマ「大王世宗」(2008年)ほか多数ドラマ制作され、韓国で2011年10~12月にも世宗を主人公にした新作「根深い木」が放映された。KNTVでも2月11日~放送開始!
(彩流社HPより)
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『大王世宗』 にハマっていることもあり、図書館で見掛けて借りてきました。
ドラマをリピート視聴している私は、お馴染みな人物の名前が出てくるだけでニヨニヨです。
ドラマで扱われている内容のどこまでが史実で、どこからがフィクションなのか…そんなことも何となく分かってくるのが嬉しいですよ。
倭寇についての辺りでは、ドラマ 『武神』 で描かれている「経典」のことも少し出てきて、これまたニヨニヨでした。
ただし、この本はいわゆる 「学術書」 ではなく、あくまで 「歴史読物」 なので厳密に検証されたものとは違うようです。 その辺りを踏まえて、気楽に読むと良いようです。
ドラマを観ていても思いましたが、改めて世宗大王の業績ってスゴイと思いました。
今、何が重要か?を客観的に判断して、引くところは引きながらも、ここぞというところでは譲らず、民のための政治を志して…その結果として多くの業績を残したわけです。
「民を守る」 ということが基本というか、全てなんですね。
下命はしても、全てにおいて指示をだすのではなく、信頼した臣下に託すことができる王と、その信頼に応えるべく研究に没頭する学士たち。
一国の王でありながら学者的な分析や発想ができた世宗の下で、自分たちの得意分野で国に奉仕できた学士たちは、意欲的に研究に取り組めたことでしょう。
在位32年、享年54歳。
在位は恐らく長い方だったのかと思われますが世宗にとって、あまりに短い時間だったのではないでしょうか?
きっと、もっともっとやりたいことがあったと思います。
本文の終わりの方に印象深い一文があります。
〈〈世宗の在位期間は、じつに32ねんものながきにわたった。その長い在位期間をふくめて、54年の一生のあいだに、世宗より死罪を科せられた臣下が、ただのひとりもいなかったのである。〉〉
ドラマの中でもよく出てきた 「余は政敵を排除しない」 というセリフの中に、世宗の信念が込められていて、本当に実践されていたのですね。
だからこそ、臣下たちも真っ向から世宗の政策に反対でき、反対意見があったからこそ、最善の道が模索されていったのでしょう。
実際はどうだったのか分かりませんが、ドラマでは臣下たちも 「私利私欲」 や 「反対するための反対」 ではなく、本当に国を想うからこそ、目的にたどり着くための方法の違いによって反対している姿が描かれていて、その辺りがこのドラマを好きな理由の一つです。
そうそう、韓流時代劇ファンとしてもう一つ嬉しかったのは、人名や地名、役職、書名などに、朝鮮読みのルビがふってあった事です。(^^
『大王世宗』、『根の深い木』 が好きな方には、おススメです!!
