容器の中に土とタネがすでに入っていて、カップラーメンのようにフタを開けて、お湯の代わりに水をかけてやると、美味しい野菜がわんさと育つというスグレモノ。
いいではないか。
6カップセットで送られてきたので、早速、3つのカップのフタを開けて水をやり育て始めた。
1週間…。
2週間…。
3週間、カビが生えてきた。
美味しい野菜は発芽することすらなかった。
あれから10ヶ月ほどがたち、ふと部屋の片隅を見ると、まだ3つのカップが残っているではないか。
せっかくだしダメもとで再チャレンジしてみよう。
リチャレンジとも言う。
赤ラディッシュもあるけど、5センチ四方ほどのカップの中で、どのように大きくなるつもりでいるのか。
というより、販売元ではこの小さなカップという極々小宇宙に赤ラディッシュがどんな形で育つことを夢見たのだろうか。
現実主義者の私には、このカップの中で赤ラディッシュは、ひと玉育つのがやっとにしか見えない。
赤ラディッシュはともかく、小松菜と九条ネギ、せめて発芽くらいはして、楽しませてもらいたいものだ。