適正な利益とは何か? vol.2(リスク費) | eBay,Amazon.comなどで個人輸出のブログ

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皆さん、こんにちは。

今日のテーマは
「適正な利益とは何か? vol.2」
です。

前回、適正な利益を考えるために、
「人件費」という要素を忘れないようにする
という話しをしました。

しかし、会計上に現れない大切な要素がありますので、
今回はそのお話しをします。


まず、前回のおさらいです。

そもそも、会計上における「利益」の定義は
「収益から費用を差引いた差額で、事業活動を行うことにより獲得した正味の儲け」
です。

そして、収益とは「売上」であり、費用とは「売上原価」をですので、
数式にすると
「利益 = 売上 - 売上原価」
になります。

これが、eBayセラーであるなら、
「売上=落札価格」
「売上原価=仕入費用、販売管理費(eBay手数料、荷造費、人件費、光熱費など)」
となります。


今回のお話しは、この売上原価に現れない要素です。

その要素とは「リスク費」です。

例えば、発送した商品が返送されてきた場合について考えてみます。

発送した商品が返送されくる理由としては、
・保管期間切れ
・住所間違い
という2つがあります。

そして、商品が返送されてきても、
バイヤーが再発送を希望しないことがあります。

つまり「キャンセル」ということです。

この場合、送料は返金しませんが、
商品代金は返金することになります。

この時点で「損失」が発生するわけです。

多くのセラーは、
バイヤーに払ってもらった送料に「梱包作業料」を含めていないと思います。

なぜなら、
梱包作業料を含めると送料が高くなってしまい、
フィードバックに悪影響を及ぼす可能性が高いので、
それを商品価格へ上乗せするからです。

となると、
発送した商品が返送され、商品代金をバイヤーへ返金すると、
梱包作業料が「赤字」になってしまいますので、
この赤字を「リスク費」として、利益から差し引いておく必要があります。

とは言うものの、
赤字が発生する「頻度と金額」は、さほど多くありませんので、
無視しても良いことなのかもしれません。

しかし、私は、このリスク費を無視することは絶対にありません。

「ケチだから?」

いいえ、違います。

このリスク費を利益にしっかり組み込むことで、
「商品の返送への対応が、気持ちよく出来るようになる」
からです。

もし、リスク費を組み込んでいないと、
“何としても、バイヤーへ商品を送ろう”
としたり、
“どうして受け取らないんだ!”
と腹を立てながら返品処理をしなくてはならないからです。


ということで、
適正な利益には「商品の返送へのリスク費」を忘れずに組み入れてください。


タケ