僕が小さい時。まだ6、7歳位の頃の時。

内容はおろか、登場人物もタイトルすら憶えてないのですが…、


不器用な女の子がピクニックにおにぎりを握って持って行き、いざ食べようとするとおにぎりが全部潰れていた、という漫画を読んだ事がありました。

作中ではトホホな感じで描かれていたのですが、僕にはその潰れたおにぎりがとても美味しそうに見えたのです。

それ以来、ちょっと形が変わってしまったおにぎりを

見ると「美味しそう」と思ってしまいます。自分で握ろうもんなら、食べる時にわざと潰したり…。

…お恥ずかしい…。



いまだになのですが、


その様に、映画やドラマや漫画や小説にいたるまで、作中に出てくる食べ物や料理を「食べたい」と思ってしまう、いわゆる単純なお細胞と言いますか、そんな恵畑です。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?




例えば、(これは共感してもらえると思いますが)「ドラえもん」を読んだら無性にどら焼きを食べたくなる、あの現象です。


「王様のレストラン」や「ごちそうさん」の様に料理やグルメが主軸のテーマは言わずもがななのですが、テーマとは関係無く出てくる食べ物に対しても(いや、むしろそっちの方が)食べたくなってしまいます。

そんなに特別な食べ物でもないのに。



「天空の城ラピュタ」を観ると、トーストに目玉焼きをのっけただけの料理とも言えない物が、とてもとても美味しそうに見えます。だって主人公がこれまた美味しそ~~うっに食べるんだもんっ!

もんもんっ!


「銀河鉄道999」では、飽きませんか?と言いたくなるほど主人公が食堂車でビフテキをしょっちゅう食べます。鉄板の上にジューっとステーキが盛られ、その上に輪切りのレモン、さらにその上にバター。書いててお腹が鳴りそうなほど、これがまた美味しそうなのです!


と、すぐに影響されてしまい、あげくに果てに、


「ドラゴンボール」では主人公が、「このパンてやつ、スカスカしてうまくねぇ。オッス、オラ悟空!」と、うまくないと言ってるそのパンですら美味しそうに見えてくる始末。手に負えません。

「オッス、オラ悟空!」は言ってなかってかもしれませんが…。



漫画だけでなく、ドラマを観てもその現象が。



「ぴあの」という朝ドラでは、次女が「いやっ、またもやし!」と言ってしまう程毎日もやし料理(おそらくはもやし炒め)が食卓に並ぶ主人公一家。節約の為のもやしであり、登場人物も誰一人として美味しそうに食べてないんだけど、それが美味しそうに見えた僕はいまだにもやし炒めが大好物ときたもんだ。


「古畑任三郎」に至っては、もう大変!

卵スープを飲みたくなるわ、お茶漬けを食べたくなるわ、コンビニのおにぎりに魚肉ソーセージ、酢豚、茶碗蒸し、マッシュポテト、たい焼き、明太子スパゲティに、親の敵程甘いバームクーヘン。

と、もうてんてこま…


え、


挙げる作品が古い?








ほっといてちょーだいっ!







では最近の作品。


これまた朝ドラ「ひよっこ」を、最近また見返した恵畑。

ヒロインが就職した先の寮で最初にカレーが出てきます。そのカレーが、作った方曰く「今日は肉盛り沢山だ!」



…美味しそう…



といつもの様に影響された恵畑は、数日間考えあぐねた結果「肉盛り沢山カレー」を作る決心を固めます。

普通のカレーなら躊躇なく作るけど、「肉盛り沢山」ですからね。ちょっとした、ひとかけらの勇気が要ります。






早速家に有る食材チェック。

「人参と玉ねぎはあるから、後はジャガイモ買わねば」

とスーパーへ。


ジャガイモを籠に入れふと顔を上げると、目の前のキャベツが安くなってるではあ~りませんか!

君達がいて、あ僕がいる。


その時、家にコーン缶の半分が残ってるのを思い出した恵畑。

「せっかくだから、普通のサラダじゃなくてコールスローにするか」

と、いつもと違う事をする事へのワクワク感と、コールスローというお洒落な響きと、それを瞬時に思いついた自分への賞賛の気持ちを周りに気付かれない様に買い物を進め、お会計。



帰り道、

「コールスローはたぶん味を馴染ませた方が美味しいから、カレーより1時間前位に作っておこうかな。…いやハハっ、それにしても、余ったコーンでコールスローって、食材を無駄にしないって、むふっ、やっぱり気分いいな、ぐふふっ」

なんて思いながら家へ向かいます。









この時はまだ知りません。








帰宅直後、



肉を買い忘れていた事に気付かされるとは…












ガチョーン。







という事で、


明日は「ワンワンわんだーらんど」の放送日ですキラキラ



是非ご覧くださーいルンルン