高校生の時から欲しがったB3ジャケット。中はムートン、外は羊革のマイナス30度仕様は大戦中の飛行機乗りのジャケットです。

木村拓哉氏がかつて大ヒットドラマで着ていたらしく、記憶にある方もいるかもしれません。

奥さんの第一声も

キムタクかよ!

でした。

ドラマ見てないからしらんのですが(笑)

高校生から憧れていたものを何故ここまで買わなかったかと言えば、

見ての通り


着る者を選ぶ


デザインだからです(笑)

更には米軍でも人気がなかったという厚すぎる、重すぎる、動きづらい・・・軍ものにしては致命的な機能的不備(笑)

一部のバイカーさんからは需要があったらしいのですが、街中では暑すぎ、脱げは薄着なので寒すぎ

おまけにそれなりの大男ではないと着こなせないという制約がある。

その制約ですが、15キロ肥った今ならワンチャンいけるんじゃね?

大男ではないですけど、キムタク氏も昔から身長誤魔化してますし(笑)

淡い期待で購入しました(笑)


新品の人気なものを今買うと20万近くするらしいのですが、良いものを買う勇気はない。
巷で安いのはフェイクです。何年も着れない合皮は苦手です。


さらには似合わねー、デカ過ぎてクローゼットにも入らんなど、色んな角度から所有機会をそがれるイチモツかも。5500円ならまだ良いかと思いメルカリで購入しました。

安いのには理由があり、ご覧の通り色褪せや傷でボロボロなのと、メジャーではないメーカーな事、

破れが有る事など。

購入先は個人というよりは転売ヤーさんのようです。

到着するとタバコ臭はないですが怯むくらいのカビ臭さがあり、着るのを前に自宅でクリーニングすることになりました。

クリーニングと言えば聞こえは良いですが、お風呂で水あらいです(笑)

さて、洗います!
あまりに過酷だったので、道中写真がありません(笑)

事前に洗い方をブログやユーチューブで検索しましたが、洗濯難易度MAXのシロモノらしく、失敗談しか出てこない(笑)

怯んでいたら冬が終わってしまいますのでチャレンジです。

浴槽にぬるま湯をはる

エマール等でそっと洗う

この工程で終わらせたかったのですが、やはり匂いが取れません。

苦肉の策として、キッチンハイターにつけ込み(笑)

エマール意味ない(笑)

あまりダメージを与えたくないため、ハイター薄めにつけ込みましたが、どうにも匂いが落ちない(笑)

結局2回つけ込み

恐らくへろへろであろう結果となりましたが、仕方ない。

次は脱水

とにかく優しく!

と失敗者の方がおっしゃってましたが、羊革がとにかくヤバそうで濡れた厚めの和紙くらいの強度(笑)

慎重に手動脱水し、ムートン側を表にして大ぶりな洗濯ネットに入れて洗濯機で軽く脱水。

ここまでは上手くできたのですが、表に返す時にヤブレ箇所に力が加わったのか傷が2倍に(笑)

まあ仕方ないですね。これは元から上から何かを貼って誤魔化す想定なので、想定内!(笑)

このあと2日乾かし(例によりマー油ハンドクリームと革の達人で油分を補いながら)

傷に浅草橋で40円で買ったハギレを貼り、肩口の褪色部分を染料で塗り

メンテナンス終了!

今回
ムートンを洗う
染料で染める
あて革を削ぐ
パッチを貼る

など、数日間に渡り、結構楽しく過ごせました(笑)

が、しかし!


匂いが取れん!

一度洗うとかなり縮むため心配ですが、まだまだメンテは続きます。