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かのんのお部屋

日々いろいろ思ったことを☆

人は見かけによらない・・・と言う。




先日も、そんな話を友人から聞いた。




職場で20年近く一緒に働いていた仕事仲間がいた。女性従業員が少ない職場なので、女同士の結束が固かったのか、今まで仲良く仕事をしていたのだと言う。




が、あるときからそのバランスが崩れた。



それは、私の友人が一人の女性従業員にあからさまに避けられることから始まったと言う。その様があまりにも、大人気ない様子なので友人は「?」と思ったらしい。だが、これと言った原因は思いつかず、別の女性従業員に相談したところ意外な事実を知ることになる。




「ああいう人ですから。私は、あの人の下でずっと耐えてきたんです」




寝耳に水だった。仲が良いと思っていた仲間うちで、そんな事実があった事を彼女はずっと知らずにいたらしい。





友人を避けている女性従業員は、非常に支配的な女性で、自分より下、もしくは気に入らないと見るやいなや、横柄な態度に出る人なのだそうだ。だが、自分よりも上、もしくはお気に入りには、人あたりよく接する。




友人は、この彼女より立場が上だったため、彼女の「人あたりの良い」側面しかみていなかった。20年近く側で接していて、それ以外の側面を知らずにいたのだと言う。




友人の驚きは相当のものだった。支配的な態度は、友人の前で一切みせていないため、友人は自分が避けられるまで、その人の別の側面を知らずにいたのだった。




「本当に、まったく分からなかった!」と友人は言う。




実は、私も同じ事を経験したことがある。



やはり、人あたりの良いその人に、私は心底、信頼をよせていた。色々な相談もしたし、打ち明け話もした。




非常に面倒見のいい方で、私自身もその方のために力になろうと自発的に動いていた。が、様々な事情があり、関係の刷新を図ろうと私自身がその方から距離をとるような態度をみせるやいなや、態度が一変。あからさまに距離をおき、別の人を可愛がるようになった。




距離をとろうが、別の人を可愛がろうが別段かまわない。

それが、その人の「現在」したいことなのだから。




だが、嫌だな・・・と感じたのはその態度が「あからさま」ということだった。




私の目の前で、別の人をこれみよがしに可愛がる様は、「ほら、みなさい!私に逆らったからこんな目にあうのよ?わかった??」とでも言いたげに見えたのだ。





私は、色々な方々から彼女に対するある「噂」を聞いていた。

それは、人あたりの良い彼女からは想像もできないほど、腹黒いものだった。かなり理不尽な言動をとっているらしく、横柄な態度に悩まされた人々の愚痴を何度となく聞かされていたのだが、彼女の態度が一変するまでにわかには信じることが出来ないでいた。




が、手のひらを返されて納得した。彼女ならやりかねないと。




彼女が過去に私にとっていた謎の言動も、それで説明がつく。


自分の腹黒さを悟られないように、オブラートにつつみかくしながらとるその言動は、今考えれば全て「嫉妬」からきていた。当時、「?」と思いながらも、まさかそこに腹黒さが潜んでいるなど疑ったことはなかった。




このことは、私に大きなショックを与えた。




彼女の本性を知ったという事実もそうだが、それよりも彼女の真の姿を見抜くことが出来ず、100%の信頼をおいていた自分自身がいたという事実がショックだったのだ。良い人だと信じて疑わなかった自分自身が。友達もそうだったらしい。





嫉妬の気持ちをもつのは、人間ならば当然だろう。




ただ、そんな感情を持つ恥かしい自分を人様にみせたくない気持ちが働くため、それを隠したがるのも至極当然のことかもしれない。隠したいのは、そんな自分をさらけ出せば人から嫌われると思うからではないだろうか。





私だって、そうだ。



人間である以上、嫉妬はするし、その感情を隠そうという気持ちが働く。「私は嫉妬しています」なんて、恥ずかしくて見せられない。どうにも羞恥心が働いてなんてことない自分を取繕う。この感情を出してしまったら、まわりに迷惑をかけるかもしれないという気持ちも働くため、怖くてだせないのだ。




特にこの気持ち、以前はかなり強かった。

自分の中にある感情を極力みせないように、取り繕っていた。




だから、「まさかあなたが嫉妬するなんて」と思われていたことだろう。本当の私の心のうちを知ったら、「こんな人だとは思わなかった」と間違いなく言われたと思う。




そういった意味では、私もこの人達となんら変わりない。




だが、違うところがあるのだ。

それは、自分を責めるか周りを責めるかというところだ。




多分、冒頭のお二人は周りを責めてしまうタイプであろう。自分の嫉妬心を周りのせいにして、毒づいてしまう癖があるのではないかと思う。




「私をこんな気持ちにさせたあなたが(環境が)悪い!」という気持ちが、「あからさま」な態度になっていたのではないだろうか。かたや私は「私が全て悪いんだ」と、自分を責めるかたちになっていた。




負の感情によって引き起こされた心の中のモヤモヤを、なんとかしようとした結果がこれだ。しかし、責めるだけではモヤモヤは解消することもなく、心の中にくすぶり続ける。




それが、「私はこんなに辛い思いをしているのよ。可哀想な私をみんなわかって」と認めてもらいたいがために、周りにも相手の悪口や批判を吹聴する行動に出るのではないかと思った。




正直、迷惑千万な行為である。

自分の心のモヤモヤを周りにぶつけているのだから。




そのぶつけ方が、小さいか大きいかの違いなだけである。



では、このモヤモヤを解消するには、どうしたらいいか?




次回はそれについて書いてみようと思う。