今月初め、富士山へ登山しにでかけた。
事の起こりは、7月の半ば。
利用させて頂いているお店に富士山のパンフレットが唐突においてあった。
業種柄、基本的に女性誌などが置いてある場所だったため、無性に気になる。何だか「見なさい」と言われているように思えたこともあったと思う。見えない力で押されるように、気がつけば手にとって見ていた。
と、オーナーが声をかけてきた。
「今度、地元のスポーツクラブ主催で、富士山へ登山しにいくツアーがあるんですよ。私登ろうかなって思っているのですが、良かったら一緒にどうですか?」
この時、行くことになる・・・と直感で思った。
当たり前だが、登山をなめてかかってはいけない。それは、命取りになりかねない。このツアーが、山をいくつか経験をした人を対象にするのには、それなりの覚悟で望んで欲しいという意味合いがあるのだ。
ただし、このツアーは富士登山をするために段階をふんでいくつかの山を経験するステップアップ式のツアーだった。
私は、このステップアップ式のツアーには出られないため、どうなのかな?と思っていたのだが、それなりに山の経験があり同等の体力がある方ならばOKだというので、ひとつ枠をとっておいてもらうことにした。ようは、山を経験した事があり、それなりの体力をもった人を対象にしていたということである。
富士登山の話が舞い込んだ段階では、私の本格的な登山経験は数回程度。少々不安があったのだが、その後にパタパタと登山へ行く話が持ち上がる。この流れは何だろう?と思うほど、全てが富士登山へ向けての訓練のように思えた。
最終的に富士登山へのツアー申し込みをしたのが、出発10日前とギリギリでの決断。
9月1日の早朝出発。5合目へ到着後、昼食ののちに富士吉田口より登山開始。7合目あたりの山小屋へ宿泊をして、深夜出発。頂上でご来光を見てから余裕があれば、お鉢めぐりをする。その後、下山をするという行程だった。
山小屋宿泊、深夜登山というのが初めての経験。それがどんな環境なのか、何が必要なのか、いまいちよくわからない。とりあえず、ツアー主催者側から渡された必要な装備品一覧表を参考にして、持ち物を揃えていく。
そんな中、台風が接近していた。
台風の予想進路を見ても、計画している日取りに直撃は免れない感じだった。主催者側からは、最終連絡は、土曜日の午前中にするとのこと。万が一、中止になった場合は日程をずらして開催するかもしれないとのことだった。
正直、山の季節を考えると、変更した日程ではきついと思った。既に彼の地は秋と言うより冬に突入しているということだったからだ。だから、最悪キャンセルも考えていた。
登山が中止になるかも・・・諦めモードになりつつも、山へ行く前にはいつもやっていることをしに行く。それは、その山ゆかりの神社参拝である。
今回は富士山。
さすがにそこまで行ってのお参りは出来ないので、近くにある富士浅間神社へご挨拶に行くことにする。小さいながらも富士浅間神社は全国各地に存在するのだ。
富士信仰が最も盛んであった江戸時代、富士山参拝は江戸庶民にとって生涯の夢であった。しかし当時は交通事情も悪く、そうした中、富士山崇敬を目的とした「富士講」が結成され、全国各地に浅間神社の勧請が行われた。 インターネット検索より引用
ここの神社もそうして建立されたもののようだった。
そのお参りの後、台風が温帯低気圧に変わったと聞いた。まだ大気が不安定だったが、もしかしたら行けるかも・・・そんな予感がした。
案の定、出発前日のお昼頃「予定通り決行します」との連絡がきたのだった。