相手を傷つけたくないとか、嫌われたくないなどと言った理由から、子供や部下や後輩に、厳しいことを言えない人が多いようです。
確かに、相手に厳しいことを言うのは簡単なことではないし、どんな言い方をすればいいのか悩んでしまうのもわかります。しかし、ときには、厳しくしなくてはいけないときはあると思います。厳しく言うことで伝わる愛情もあるからです。
あなたはどうでしょうか?相手のためを思って、厳しいことでもしっかりと言うことはできるでしょうか?
厳しいことを言うとは、ミスした相手に、何やってんだバカとか、お前は本当にダメなヤツだななどと、感情的に叱りつけることではありません。
しかし、だからといって、今度は気をつけてねとか、もう2度としないでねなどと、やさしく諭すだけでは、相手がそのミスから学び、成長しようと思えるとは限りません。なので、相手のためにも、ときには、厳しいことをいうことも必要になってくるということです。
心から成長して欲しいと思うから厳しくする
厳しいことを言うということは、相手への愛情表現になります。たとえ、相手が大きなミスをしたとしても、心から成長して欲しいと思うからこそ、厳しいことを相手に伝えなくてはいけないからです。
逆に、そんなときに厳しいことを言わないということは、相手の成長する機会を奪っていることになり、それは、とても薄情なことだと思います。
また、愛情の裏返しとして、厳しいことを言うのであれば、相手も、「自分のことを思って言ってくれている」ということが、ハッキリとわかります。人というのは、言葉の裏に込められた感情というのを感じ取ることができるからです。
なので、相手は、この人はストレス発散のために八つ当たりしてるなとか、この人は愛情があるから厳しくしているんだな、などということを識別することができるのです。
自分で考え、自分で決める
そして、厳しいことを言うときには、相手が受け入れやすい方法をとるべきです。たとえば、初めに注意をしなくてはいけないことは、相手のミスを責めないということです。ミスをしたことは本人が1番分かっていることですから、それ以上追い込むべきではありません。
なので、そのミスを次に活かせばいい、ということをしっかりと伝えればいいだけです。そうすることで、相手が必要以上に萎縮してしまい、パフォーマンスを下げてしまうことを防ぐことができます。
次に、アドバイスをします。そのときは、ひとつのやり方だけを押し付けるのではなく、こうすれば、もっと良くなるよとか、こういうやり方もあるよなどと、いろいろな選択肢を提示し、相手に考えさせるようにします。また、ここもダメだ、あれもダメだと、ダメ出しをするのではなく、改善策や改良の方法を伝えることが重要になってきます。
そして、どんな行動を起こすかは、相手に任せます。大切なことは、これからどうするかを自分で考えさえて、自分で決めるということなのです。こちらはいろいろと言いますが、決めるのは結局は本人だ、ということを伝えれば、相手も厳しいことを受け入れやすくなりますし、厳しく言ってくれたことを感謝するようになります。
厳しくすることで感謝される
ということで、厳しくするということは、相手を強制的に、自分の思い通りに動かすことではありません。こちらは、自分の経験に基づいた助言をするだけで、相手のことを、自分で考え、自分で決めることのできる人間にしていくということです。それは、相手のことを思ってのことなので、愛情のある厳しさなのです。
だから、相手は、あなたの厳しい言葉を受け入れることができるのです。相手の成長を考えたら、厳しくすることも必要だということを忘れてはいけません。
厳しいことを言わないあなたは、相手の成長する機会を奪っている人間になってしまうかもしれません。しかし、相手のことを思って厳しくすることができれば、あなたは周りから感謝されるような人間になっていけるのです。


