通勤途中、駅改札の横の隅っこの壁で、高校の制服を着た男の子がしゃがんでました。

お腹を押さえてしゃがんでいて、明らかにしんどそうな雰囲気です。


残酷と思いつつ、息子を思い出すから、声かけず、スルーしました。心の中でごめんね、と言いながら・・・


でも。


何だか辛そうで、思わず・・・、息子なら駆け寄って介抱していたかも、って思ってしまいました。


息子が高校生の時、通学電車の中で、急に、気絶した高校生女子がいたそうです。転けた勢いで、鼻血が出たらしく・・


周りの大人は何もしなかったから、息子がハンカチで女の子の鼻血抑えて、頭抱えてやり、次の駅で駅員さんに抱き渡したそうです。


お気に入りのハンカチだったのに、渡しちゃったよ、と言いつつ、なんで大人は誰も助けないんかな、って怒ってました。


ハンカチは、私が選んだデザインで、お気に入りだったなら、と、息子のために、直ぐに同じ柄を探して渡した記憶があります。


そんなことが、走馬灯のように、頭を駆け巡りました。


あー、もう、とザワザワ思い、その男の子のところにダッシュで引き返しました。


「大丈夫?救急車よぶ?」と声をかけると、見上げた顔は、真っ青な顔で、細面の優しそうな男の子。線が細いところは何となく、息子に雰囲気も似ていて・・・。


「大丈夫です。よくあることだから、治まると思います。」


と言いつつ、この寒さの中、コートも着ず、マフラーもしてない。


「身体冷えるから、駅の医務室で休んだら?駅員さんに声掛けとくね。」


と言うと、頷き、「ありがとうございます」と。


駅員さんに、しんどそうな子がいる事、伝え、電車に乗りました。


息子、これでいいよね・・。

母は頑張ったよ。


だけど。


乗った途端、思わず涙が出てきました。


あの男の子はしんどくても生きていて、

通学してるんだ。

この先も・・

未来があるんだ。


私の息子はいないのに・・・


なんで、なんでよ。

優しい息子だったのに・・。


そんな思いがふつふつと湧いてきました。


つい泣けてきてしまって、満員電車の中、

目にゴミが入ったふりして、

ハンカチで目頭を抑えました。


毎日、過ごすことだけでも必死なのに、

今日は、無理しちゃったみたい・・。


息子に似ていた面影もあったのか、

余計に辛くなって、

たまらなく会いたくなりました。