13曲目「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」
この日、この曲を穏やかな気持ちでは見ることは出来ませんでした。
というのは、前日の1日目のライブにて、この曲のパフォーマンス中、
あ~ちゃんの動きが明らかに不自然だったからです。
体の動きが曲に追いつかず、のっち、かしゆかから
どんどん置いてけぼりにされていく あ~ちゃん。
途中、3人がそれぞれ通常のフリを止めて自由に歌い出す場面がありましたが、
それさえも、のっちと かしゆかが、あ~ちゃんを気遣い、
わざと動きを止めていたようにも見えました。
思う通りに体が動かないことに対する焦りや悔しさから、
あ~ちゃんは、顔をゆがませ、思いっきり声を張り上げていました。
その場面では、今までのPerfumeのライブでは考えられないくらいに生歌が聴こえています。
しかし、痛々しくて、生歌を喜ぶことなど到底不可能でした。
ワンルーム・ディスコから始まり、前半から飛ばしに飛ばすPerfume。
そして、終盤に差し掛かり、満身創痍の状態で迎える「PSPS」
強烈なステップが何度も繰り返されるこの曲を、それまでの代々木セットリストを
経た後も問題なく踊れるのは、3人の中で のっちだけではないでしょうか。
しかも、2日目の代々木会場内の暑さは、始めのMCでも繰り返し言われている通り、
1日目に比べて遥かに過酷な状況です。
昂る気持ちと共に「DF」を聴いた直後、「PSPS」では不安ばかりが募っていきます。
まず、出だしは、何ら問題ありません。
「DF」の勢いのまま、いつもと同じか、やや、熱を帯びたパフォーマンスで
最初のサビに差し掛かります。
すると、不意に あ~ちゃんがダンスを止めました。
まさか!という思いが過る中、目を凝らすと、背筋を真っ直ぐ伸ばし、
腕を前後に振って欲しいと強くアピールする あ~ちゃんの姿がありました。
その表情は、先ほどまでのMCで「見捨てないでね」といった不安を口にしていた女性とは、
同一人物とは思えないくらい、凛と輝いています。
迷いを吹っ切るかのように観客を煽った結果、
1万人の腕が前後に振られ、その先にいるPerfumeに対してエールを送っています。
客席からのエールを受け取ったかのように、
そこからのPerfumeのパフォーマンスが圧巻でした。
今が、ライブが始まった直後かと思わせるような強烈なステップが次々と炸裂します。
ステージを真横から見られる席の関係上、「パーフェクトスター♪」の
足をぐりぐりとさせる動作が良く見えたんですが、最後の最後まで
体の軸がぶれずに、ぐりぐりさせる足だけを音に反応させて動かしていました。
最後の腕をウェーブさせる場面では、3人がそれぞれ、
左右の通路、花道の3方向に分かれ、客席との距離を縮めます。
「手を伸ばしても届かない」という歌詞とは正反対に、
どんなに距離が離れていても、Perfumeがすぐそばにいると思わせるような
一体感が、会場全体を包み込んでいます。
1万人以上の手が、Pefumeの手と一緒に瞬いています。
間違いなく、Perfumeのライブ史上にも残る、
最高の「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」でした!
(その5)