世界一の美食の街、サン・セバスチャンからバスでパンプローナに戻り、ターミナルでイイダさんとイマニシさんのお二人と別れた。
ほんの数日過ごしただけだが、この2人のおじいちゃんとは貴重な友人になれたと思う。
僕らの2倍ほども人生やっているのに威張ったり説教したりなどは全く無く、何かを伝えようとするときは笑いながら諭す、そんな感じなのだ。
イマニシさんは長いカナダ生活で培われた英語力とコミュニケーション力で、あちこちで色んな国の人に話し掛け、笑いを取り、すぐに友達を作ってしまう。
イイダさんは専門だったという中世史や、深い建築史(特にゴシック建築)の知識が豊富で、教会巡りを一緒にすると、非常にためになった。
そしてなによりパワフルで、歩く速度なんか僕らより速いんだから、まったく敵わない。
この2人はそれぞれ1人で巡礼しに来ているのだが、ここ数日一緒に歩くうちに完全に戦友みたくなっており、よく一緒にふざけ合っている。
ちなみに2人とも口を揃えて言っていた。
「俺を快く送り出してくれて、カミさんや、子供たちに、ホント感謝してるよ。だからこそ、無事に帰らなきゃいけないよ(笑)」
いつか、彼らがそれぞれ住む函館とカナダに会いに行くのが楽しみだ。
2人とも大きな自家菜園で野菜を育て、ワインも作っているという。そこで一杯やりながら今回の思い出話なんて最高だろうな。
もしバックパックを背負ってなければ飛ばされるのではと思うほどの強風の中、5キロほど歩き、次の町シスール・メノールに着いた。
↑アルベルゲ向かいの教会
ここは、丘の上の閑静な高級住宅街みたいな町だ。
トロント出身のカナダ人であるというアルベルゲ(巡礼者用の宿)の管理人は、いま2週間だけボランティアでここの管理人をしているだけで、本来は建築技師だという。アルベルゲのスタッフにはこうした人もいるんだと実感。
5年前に旅行でトロントに行ったんですよ、と伝えると、「そうかい!トロントに。僕は実はもともとはオランダ出身なんだけど、遠い昔にカナダに移住したんだ。トロントは素敵な街だよ」と言っていた。
そしてこのアルベルゲ(巡礼者用の宿)、なんと5ユーロという驚きの安さ。1泊700円前後なんて、東南アジア並みだ。朝食も付いており、キッチンには自由に使っていいパスタまで置いてある。(ただ、次の巡礼者のために小銭を寄附する)
どこのアルベルゲもそうだが、毛布は無く、ベッドの上で自分の寝袋で寝る必要があるが、それも次第に慣れてきた。
晩飯はキッチンでパスタを作って食べた。
他の巡礼者がアロス(お米)とパンを分けてくれたので、こちらは生ハムをシェアした。
東京のシェアハウスを思い出して少々懐かしくなった。
明日はまた峠を越え、プエンテ・ラ・レイナという美しい町を目指します。
本日
サン・セバスチャン~パンプローナ~シスール・メノール
続く。



































































