今日は初めてドネーション制の休憩所(カフェ?)に立ち寄った。
ドネーション(寄付)制のアルベルゲ(巡礼者用の宿)は今回の旅でこれまで何度も泊まったが、休憩所は初めて。
宿の場合は、寄付と言えどもだいたい一人あたり5ユーロ以上は専用ボックスに入れるのが相場になっているが、休憩所の場合は相場がわからない。
提供される物が町でだいたい幾らくらいかを知っていないと、ドネーションとはいえ、後味がよろしくない。
僕は休憩所の世話人に幾つか注文し、素朴なテーブルについて用意されるのを待つことにした。
テーブルにはすでに休憩していたウルグアイ人の巡礼者がおり、彼女からヒマワリの種の食べ方を教わった。
「外側の塩を舐めて、こうして歯で殻を割って、中の実を食べるの。慣れると全部口の中でできるわ。一度食べたら、止まらないわよ。」
ウルグアイなど南米から巡礼に来ている人は珍しい気がしたので聞いてみると、やはり「多分いまは私一人だと思う」とのこと。
これまでウルグアイ人と話した事など無かったが、これでまた世界が少し身近になった。
その後、世話人が用意してくれたビールとトルティージャ(スペイン風オムレツ)、りんご、茹で卵を食べた。寄付する額は妻に任せたが、幾らかと尋ねたら「秘密」と言われた。
それにしても、こうした巡礼者用の休憩所や、フルーツや飲み物などを提供してくれる車などは、公のものなのだろうか?それとも善意の個人がやっているのだろうか?
アルベルゲ(巡礼者用の宿)も破格の値段で宿泊させて貰っているので、ペレグリーノ(巡礼者)はスペインではかなり厚遇されていると言えるだろう。
道ゆく地元の方から「ブエン カミーノ!」と応援されるたびに、素敵な国だと感じる。
宿泊は、ミネルヴァさんという女性がオーナーのアルベルゲ(巡礼者用の宿)に決めた。
宿で飼っている犬(映画『スターウォーズ』に出てくるチューバッカにそっくり)の頭を撫でていたら気持ち良くなったらしく、横になって腹を見せ、ずっとそのままになってしまった。
晩飯は皆で食べた。食事は、ミネルヴァさんと一緒にアルベルゲをやっている男性の手作りだという。これが滅法うまかった。
野菜のクリームスープ、牛肉の煮込みライス添え、デザートにビスケット添えカスタードクリーム。飲み物は各自が持ち込んだリオハワイン。
一緒に食卓を囲んだのはイタリアのヴェローナから来たアントニオ夫婦、同じく南イタリアのアンジェロ、ブラジルから来たジョルジとソフィアの親子、アイルランドから来たメアリーとメアリーの二人組。
陽気なイタリア人が3人もいるだけでなく、ブラジル人もそれを上回る賑やかさ。アイルランド人のメアリーたちは日本人である我々にあれこれ話し掛けてくれる。
食事だけでなく、この宿は主人であるミネルヴァさんの雰囲気が反映された温かい感じで、居心地がとても良かった。
小さな町ベロラドが忘れられない場所になった。
本日
サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ~ベロラド
続く。