四国の八十八箇所霊場を巡るお遍路には、「同行二人(どうぎょうににん)」という言葉があります。
たとえ一人で遍路をしていても、そのそばにはお大師さま(弘法大師 空海)がいてくださり、二人で同じ道を行くんですよ、という意味だそうだ。
険しく薄暗い山道や林を進み、不安を覚えているときも、勇気づけられそうな言葉だ。
そんな仏教感が強い言葉なのだが、今日入ったスペインの田舎町のバルのトイレのドアに、その「同行二人」のステッカーが貼ってあった。しかも、ご丁寧に男女のトイレ両方に。
この道はカトリックに関係が深くキリスト教色が強い道ではあるが、神や仏に近づく道、という意味では四国のお遍路と共通するものがあると判断した、どこかの誰かが貼ったのだろう。
まさかこの巡礼路を一緒に歩いてくれるのはお大師さまではあるまい。
しかし、巡礼者それぞれが、自分の信じる存在が共に歩いてくれると思えば、心強く、そして優しく歩めるのではないかと思います。
続く。
本日
アルスーア~オ・ペドロウソ
