ネットに上がってくる情報だけが世界の姿では当然なく、
とは言え、実際に現地に足を運ぶのにも限界がある。
しかし、今、世界で何が起きているのかを知りたい…
そういう時、優れた写真がその役割を果たしてくれる時がある。
恵比寿に「東京都写真美術館」という場所があり、
そこで開催していた『世界報道写真展』に行って来ました。
ちなみに、『世界報道写真展』というのは毎年やっている催しで、
主に昨年一年間に撮影された写真を対象とする報道写真のコンテスト。
約10万点の写真の中から厳選された写真だけがここに並びます。
行くたびに、必ず何か胸に迫る作品があるので、
僕は毎年観に行っている。
(ホント、本や、映画や、ミュージカルなどとは違う、
別の何かが迫ってくる感覚があるんです)
当然、このイベントでは展示物である写真を撮影することはできず、
このブログに写真そのものを載せることは適いませんが、
先日のガウディと井上雄彦の展示会 の時同様、
現地でメモしてきた内容を共有したいと思います。
僕の普段のブログのような軽い内容ではありませんが、
世界に近づくために現実を知る、という事もあるので
あえて載せます。
これを読む事によって
「へぇ、○○って国には、そういう側面もあるのか」と思う方が
1人でもいれば嬉しいです。
※もし、間違ったことを書いていたらすみません。
お手数ですが教えて下さい。訂正致します。
* * *
・アフリカのジブチ共和国に出稼ぎに来ている労働者は、
夜になると皆、同じ方角の空に向かって、自分のケータイをかざす。
ジブチより少しでも電波状況のよい隣国ソマリアの電波を拾って、
母国(エチオピア、エリトリアなど)の家族に連絡をとるため。
※今年のグランプリの写真。これはホームページでも確認できます。
・ケニアなどの精神病患者の中には、木に繋がれたまま、
雨ざらしの状態で、日に多くて1食の食事で治療を受ける人々がいる。
これが彼らなりの治療の仕方とはいえ、なかなか信じがたい。
・アメリカのノースダコタ州に今もいるスー族の中には、生まれてから
一度も髪を切った事のない少年たちがいる。
アメリカには今も先住民族であるインディアンが住んでいる場所がある。
・ルーマニアの、ある地域に暮らす少数民族では、ジャム作りは数時間かかる
大仕事であり、昔から男の仕事と決まっている。
リアルなジャムおじさんが外の大鍋でジャムを作っている写真は牧歌的で素敵です。
・ノルウェーで盛んなクジラ漁は、昨今の捕鯨への取り締まり強化により
急激に廃れてきている。
・コンゴに棲息するボノボという動物は、チンパンジーなどと同じく
非常に人間に近い生物とされているが、驚異的なコミュニケーションの
取り方をする。
その内容は健全なこのブログでは書けません(-"-;A)
・アメリカでは、一時期に数が危ぶまれたクーガーという獣が徐々に生体数を
回復し始め、都会近くにも姿を見せるようにもなってきている。
※街のネオンをバックにクーガーがこちらを見据える写真は妙に美しい。
これもホームページで見れます。
・エジプトの若者は、肉体の完成を趣味にしている人が多い。ボディビルディングをし、
自らの身体にうっとりし、家族たちもそれを誇りにする。
※老いた母と、傍らでムキムキな身体を晒す息子が同じ写真に納まっている。
これはもはやアートです。
・モロッコに住むベルベル人の花嫁は、花婿より先に自分の顔を見られてはいけない。
顔を隠してひたすら旦那を待つ。
・戦争で爆撃を受け、左腕を失い、顔の骨が粉々になったアメリカ人は、同僚の軍人を
励ます能力を買われ、その後、コメディアンになった。今では売れっ子だそうだ。
亡くなった戦友の妹さんの悩み相談にも乗ってあげている。彼は偉大だ。
・イランでは、年に600件以上の死刑執行が行われている。
・エルサルバドルは、中米の中でも最も殺人事件の発生率が高い。
・南アフリカでは、亡くなったマンデラ氏の葬列のために多くの国民が集まり、
ほとんどの人が前に行く事すらできないほどだった。
意気消沈した若い女性のアップの写真が印象的。
・ブルガリアは、EUの中でも最貧国。さらに、シリアやアフガニスタンから難民が
流入してきて、更に大変な状況になっている。
・フィリピンで発生した台風は、かつて日本軍も多く赴いたレイテ島で猛威を振るった。
写真ではあらゆるものがなぎ倒されたさまが映し出されている。
家や車も全て吹き飛んでいる。
・バングラデシュで発生した、縫裁工場での倒壊事故。この工場では、
いわゆるファストファッションの服を縫っていた。史上最悪の産業事故と言われる。
そばにいる女性を抱きかかえながら息絶えている男性の写真だった。
安価な服を世界中が求めた代償としては、あまりにも大きすぎる。
* * *
なんだか後半は特に重い内容のものばかりになってしまいました。
展示にはスポーツものなど、明るい写真も多かったのだが、
個人的にメッセージ性を強く感じたものからメモを取っていたので・・・
スミマセン。
遠い国の実情に関して、我々が出来ることなどほとんど無いかもしれませんが、
その事実を知っているか知らないかだけでも違うと思います。
今日取り上げた国の事をいつかテレビ等であなたが目にした時、
昨日より一歩でも前のめりになってくれれば、と思います。
ご静聴ありがとうございました!
明日以降もヨロシクお願いします!
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