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ここのの二次元とらべる

本格的にコスプレ始めたよー\(^o^)/
ということで、コスプレ関連をちらほらと。
あとは、相棒の桜瀬初花との共同執筆小説も上げていきます。小話メインで本編は鋭意執筆中ー!
ソロの小説もネタのメモ書き代わりに書くかも(OvO)
いずれはサイトも作りますよー!(=゚ω゚)ノ

17.

  持ってきたイチゴジャムを、スプーンで一杯掬って紅茶に落としたハルカは、すっかりマオに餌付けられている少女を微笑ましげに見つめた後、「ケイ様はーやーくー」とパンケーキのお代わりを強請っているアンを振り返り、「アン、お行儀良くしなくては駄目よ」と窘めた。
  それに「はぁい」と不服そうに返事をしたアンは、袖と裾にフリルの付いた着物に、やはりフリル付きのエプロンといった和製メイドのような格好で、コンロの前に立つケイの隣に居る。そしてケイを挟んで隣に立つ、アンとよく似た顔をした少年ーメイが、「そうだぞ、アン。お前はいつもいつもそうやって図々しいんだ。大体…」と説教を始めてしまい、ケイはげんなりと肩を上下させて2人をソファへと追い返した。

  そんな様子を、パンケーキを頬張りながら何処か遠いものを見るように見ていた少女は、「そういえば」と声を上げたハルカを見つめた。


「ケイ。貴方、この子の名前はどうするの?部屋付きにするのなら、登録する際に必要よ。…まさか、マオのように安易な名前を考えてはいないわよね?」

  安易?と首を傾げたマオの名前は、ケイの故郷の言葉で「猫」を意味する。まさしく、そのままだ。

  ぐっと言葉に詰まったケイは、焼き上がったパンケーキを置き去りにされていたアンの皿に乗せると、ソファに戻ってきながら少しムッとしたように口を開いた。

「安易と言うな、安易と。これでもきちんと考えたんだ。……確かに、そのものズバリの名前にはなってしまったが」

  マオの名前を考えた時、他にも候補は色々とあったのだが、結局ケイが最初に冗談半分で口にした「マオ」という名前を本人が気に入ってしまい、それが良いと言うからそうなってしまったのだ。ケイは悪くない。

  名前か、と呟いて、ケイは少女の隣に座る。

  するとパンケーキを5枚も食べて流石にお腹が落ち着いたのか、此方を見上げてきた少女に気がつき、その目に出会ってから初めての期待が浮かんでいるように見えて、ケイは悩むように唇に指を当てた。


to be...

16.

「っっっ!!?!?」
  一体いつの間に自分は風呂に入ったのだろう。そんな驚愕と困惑がない交ぜになった顔で見上げてくる少女に、「綺麗になったな」と小さく微笑んでやると、少女はびっくりしたように目を丸くしてから、微かに頬を染めて俯いた。
「そのブランケットはお前の物だ。あの布よりずっと手触りは良いだろう?」
  そう言われて、少女はおずおずと顔を上げると、胸の前で掻き合わせたブランケットを撫でて、こくんと頷いた。
  それを満足そうに見たケイは、ケイが焼いたパンケーキをせっせとテーブルに運んでいるマオに視線を向けてから「元々はマオの物だったんだがな。お前に掛ける物を探していたら、くれた」と付け加えると、少女はまたびっくりしたように目を丸くした後、何かを確かめるようにブランケットをまた撫でた。
「本当は長袖長ズボンの方が良いんだろうが…まあ少し我慢してくれ」
  何か考えがあるのか、そんな風に言ったケイを少女が見上げたその時。

「ケイ、ケイ、出来た」

  傍にやって来たマオが、ケイの服の裾をつんつんと引っ張った。

「ああ。でもハルカも来る…となると、あの3匹も来るだろう。もう少し焼いておくか…」

  褒めるように頭を撫でられて、るんるん、といった調子でマオの尻尾が揺れる。しかし表情に変化は無く、相変わらずの無表情だ。

「そうなの?でも、その子お腹減ってると思う」
「ああ…それもそうか。じゃあ、ほら、そこに座れ」

  そこ、と言いながらソファを指差す。すると一足先に座ったマオが、自分の隣をポンポンと叩いた。
  それを見た少女は、少し逡巡した様子を見せた後、空腹には勝てなかったのか、ひょこひょこと歩いてマオの隣に座った。
「これ、お前の分。バター塗る?」
  マオは意外に世話焼きらしい。心許なさそうに座る少女にあれやこれやと話しかけては、その度に頷いたり首を横に振ったりする彼女のリクエストに合わせて、パンケーキを味付けしていく。
  そうして出来上がったパンケーキは、たっぷりの蜂蜜とバニラアイスの乗った、スイーツに仕上がった。

「……甘そうだな…」

  横で見ていたケイが、思わずと言った風に呟くものの、マオは気にした様子もなく、ケイに教わった通りのナイフとフォークの使い方で一口サイズに切り分けると、「はい」と少女の口元に差し出した。
  それまで成り行きを見守っていた少女も、流石にそこまでされるとは思っていなかったらしい。びっくりして、困ったようにケイを見上げてきた。

「マオ、そこまでやってやる必要はない。お前も自分の分を…」
「だって、自分で食べたら手が見えるよ。見られたくないんでしょ?」
  咄嗟に助け舟を出したケイだったが、そんなマオの応えに虚をつかれたように口をつぐんだ。少女も同じだったらしい。固まっている。
  そんな2人を他所に、マオは「ほら、はい」と少女の口元に押し付けるようにパンケーキを差し出した。

  ややあって、少女の唇が薄く開き、思い切ったようにパクリとフォークの先ごと口に含む。
  それから心底驚いたように目を丸くすると、噛んだのか疑わしい速さで飲み込んだ。
「美味しい?」
  こく、こく、と少女が頷く。
  それに気を良くしたのか、切っては少女の口元に運ぶ、を繰り返すマオと、それを初めの戸惑いは何処へ行ったのか夢中になって咀嚼する少女の様子を見ていたケイは、不意に鳴ったインターフォンの音に踵を返すと、案の定、自らのディスポーザブルと一緒に戻ってきたハルカを迎え入れた。


to be...
15.

  それからたっぷり1時間ほど経った後。

「上がったわよー」

  そう言いながら、ハルカが浴室から出てくる。その後を、ハルカに手を引かれて少女が付いてきた。


  埃や泥や皮脂で汚れていた肌も髪も綺麗に洗われ、彼らの力の源である月の雫の入った湯に浸かったお陰か、肌も髪も若干だが先程よりは艶めいている。
  腰まである癖の強いウエーブの掛かった髪も、もつれていたのを綺麗にといて貰ったようで、ふわふわと柔らかそうに揺れていた。
  そんな少女が纏うのは、ハルカのディスポーザブルであるアン(♂)から借りた、キャミソールのワンピースだ。膝上丈で袖もないワンピースは、見事に少女の骨と皮だけのような細い手足を露出させていて、彼女が正気であればパニックになるに違いない。しかし、ケイによって思考を封じられている今は、ハルカの後ろでただじっと立っているに留まっている。

「もーう、大変だったわよ。特に、髪。でもこの子、とっても綺麗なプラチナブロンドね。櫛で梳けば梳くだけ光るから、夢中になってしまったわ」

  綺麗に磨き上げた少女の出来栄えにご満悦なハルカは、不意にくん、と鼻を鳴らすと「良い香り」と頬を緩めた。

「…ああ、パンケーキを焼いた。マオのリクエストだ。良ければ食べて行くか?…礼、と言っては安すぎるが…」
「構わないわ。ケイの手料理だなんて、貴重ですもの。でも、ちょっと濡れてしまったから、着替えてくるわね」

  ついでにとっておきのジャムも持ってくると言ってから、ハルカにしては珍しく裏のない柔らかい笑顔を少女に向け、さらりと髪を撫でてやると、足取り軽く出て行った。
  それを見送ってから、ケイは用意しておいた大判のブランケットを少女の肩から足元まで覆うようにして掛けてやると、パンっ、と目の前で手を叩く。
  するとハッと我に返ったように瞳を瞬かせた少女は、目の前のケイを見上げてから、自分の格好に違和感を覚えたように見下ろして、文字通り絶句した。


to be...