ここのの二次元とらべる

ここのの二次元とらべる

本格的にコスプレ始めたよー\(^o^)/
ということで、コスプレ関連をちらほらと。
あとは、相棒の桜瀬初花との共同執筆小説も上げていきます。小話メインで本編は鋭意執筆中ー!
ソロの小説もネタのメモ書き代わりに書くかも(OvO)
いずれはサイトも作りますよー!(=゚ω゚)ノ

Amebaでブログを始めよう!

そんな訳で、バレンタイン当日の週末。

我が家のキッチンが、急遽お菓子作り教室へと変貌を遂げた。

 

 

「よ、宜しくお願いします…」

「お願いされまーす」

 

持参したエプロン(黒のシンプルーなエプロンだった、つまんない!)を首から掛けて、柚莉は心なしか居心地が悪そうにそう言った。

あ、ちなみに、柚莉は料理は得意なんだよ。ただお菓子は作ったことが無くて、特にチョコレートを何故敢えて溶かす?って感じだったから、今回お手伝いを申し出た訳です。どうせ作るなら、美味しく上手に作りたいものね。

 

「それで、何作ることにしたんだっけ?」

「えっと…トリュフにしようかな、と」

 

言いながら、携帯電話で見つけたらしいレシピを印刷した紙を渡される。

ふむふむ。確かにトリュフなら、溶かして混ぜて丸めるだけだし、初心者向きだね。流石柚莉。チョイスが冴えてる。しかもレシピも、「簡単トリュフ」を選んで来てるし…抜け目ない。

 

「レシピ通りに材料は買ってきたよ」

 

そう言って、キッチン台にエコバックから取り出した板チョコや生クリームを置いていく。ココアパウダーもばっちり。

 

それにしても…何でそんなに緊張してるんでしょうね、この子は。

 

まあ、いっか。

 

「よーし、じゃあ頑張ろー!」

「…ん」

 

こくん、と頷いた柚莉に内心可愛い可愛いと悶えつつ、私達は手を洗いに一旦キッチンを離れ、爪の間までしっかり洗ってから作業を開始した。

 

 

 

 

基本的にはレシピを見ながら、あとは細かい所に口を出しつつ、作業は順調に進んだ。

 

ふわふわと香るチョコレートの香り。

甘い、甘い、幸せの香り。

 

一瞬、脳裏に彼の姿が浮かぶ。

それと同時にくらりと目眩がして、咄嗟にキッチン台に手をついた。

 

「斗姫?」

「…何でもない。…えっと、そう、出来た?」

「……一応」

 

心配そうに此方を見つめる柚莉に笑顔を向けて、話を逸らす。危ない危ない。未だに彼の幻影が瞼の裏に焼き付いてる事、柚莉には内緒なんだ。

みんなも秘密だよ?

 

おずおずと差し出されたバットに乗ったチョコは、スプーンで上手に丸められていて、初めてにしてはかなり上出来だった。

流石、普段料理してるだけあって、手際が良いなあ。私の手伝い、要らなかったかも。

 

「上手に出来てる!よーし、じゃあ冷蔵庫入れて固まるの待と!」

 

ちょっとわざとらしかったな。テンションを上げて言うと、一瞬探るような目をした柚莉が諦めたように溜息をついてから、微笑んで頷いた。

 

 

 

 

ラッピングも、柚莉の方が何万倍も上手だった。最終的には、私は横で見てるだけ…うーん。

 

「出来た…!」

 

ほ、っと柚莉が肩から力を抜く。

 

「これなら氷野先輩も喜んでくれるね」

 

にこにこ笑って言うと、柚莉は何故か困ったように目を泳がせた。

 

「?どしたの?」

 

何だろう。違和感。

んんん?

 

「……万里にはね、チョコ、もう用意してあるんだ」

「え?」

 

もう用意してある?

ん?

ん?

えっと…?

 

「ごめん!」

 

顔に思いっきり疑問符が出ていたらしい。

ぱんっ!と目の前で手を合わせ、尚且つ頭まで下げた柚莉は、そろそろと顔を上げて私の方を見ると、まだ理解出来ていないのを察したようにゆっくりと息を吐き出した。

 

「……実はね。…斗姫と今日の約束した後、万里にバレンタインに会えるか、さりげなくね!さりげなく聞いてみたのよ。そうしたら、アイツ…手作り食べられないとか言ってて…さ。昔、貰って食べてみたら、明らかに髪の毛じゃない人毛が入ってた事あるらしくて…」

 

わあ。

それは確かにトラウマになるかも…。

 

「それ聞いて作るの止めようって思ったんだけど、約束した手前、言い出しづらくて…ほんとごめん」

「……そっかー…」

 

なんていうか、柚莉らしいなと思った。

手作り、かなり気合が入ってただろうに、氷野先輩ならトラウマがあっても笑って受け取ってくれるのも、食べてくれるのも分かってただろうに、その上で柚莉は作るのを止めたんだ。

その思いやりに、自然と笑顔が浮かんでしまう。

 

「そっか!今日楽しかったし、気にしないで。でも、言ってくれればチョコ買いに行くの付き合ったのにー」

「…だーめ。斗姫基準だと、絶対高いブランド物選ぶもん」

「……それは否定出来ないかも」

 

母子家庭で日々家計簿と睨めっこをしながら1DKのアパートで生活している柚莉と、何不自由なく両親が建てたセキュリティ完備の大きな屋敷に住んでいる私とでは、金銭感覚が違う。

それはもう、知り合った頃からお互いに分かってることだ。

 

えへ、と笑って答えると、私につられたのか、やれやれと言うように笑った柚莉は、ラッピングしたばかりのチョコに視線を落とすと、丁寧な手付きで持ち上げ、私に目を向けるとすっと差し出した。

 

え?

 

「これは、斗姫にあげようと思って作ったの。…心配かけたお詫びと、応援してくれたお礼」

 

本人に手伝ってもらっちゃ世話ないけど、と柚莉は照れたように笑う。

 

え、え、えええ!?

 

「わ、私が貰っていいの…?」

「もちろん」

 

わああ…。

 

恐る恐る、チョコを受け取る。

 

親友の、初めての手作りチョコ。

それをまさか貰えるなんて。

 

わあ。どうしよう。凄く嬉しい。

 

「ありがとう!…大事に食べるね!ううん、食べずにしまっとく!」

「こら。腐るから早めに食べなさい」

「…えー…」

 

永久保管したいくらいなのに。

不満そうにしていると、柚莉がぽりぽりと頬を掻きながら視線を逸らした。

ん?これ、何か照れてる時の癖…。

 

「…柚莉?」

「……いや、そんなに喜んでくれると思わなかったから…。私、斗姫が何度も万里とは関わらない方が良いって言ってくれてたのに聞かないで、なのに傷付いた時はちゃっかり斗姫の事頼って…呆れられてると思ってた」

「そんなこと…!」

 

そんな風に柚莉が思ってただなんて。

慌てて身を乗り出すと、分かってるというように柚莉が此方を見た。

 

「分かってる。斗姫は、そう思ったら、ちゃんと言ってくれるよね」

「う、うん…でも本当にそんな事思ってないよ?」

「…うん」

 

ほっ、と柚莉が今日二度目の安堵の溜息を零すのを見た。

…そうなんだ。そんなに、不安にさせてたんだ。

 

「……私ね」

 

ぽつり、と口を開くと、柚莉が聞いてるよ、と言うように頷く。

 

「私、正直、何で柚莉はわかってくれないんだろうって思ってた。氷野先輩が、その…柚莉の事、そういう意味で好きなわけじゃないの、見てて分かったから…もちろん、今はベタ惚れなのも、見てて分かるよ!」

 

ぽんっと柚莉の頬が染まる。

可愛いなあ。

私の。私の自慢の親友。

だから。

 

「…幸せに、なって欲しいの。悲しい思いはして欲しくない。…私が辛かった時、柚莉はずっと側に居てくれた。私がおばあちゃんの所に行って離れた時も、毎週末に届くように手紙をくれたよね。本当に、本当に、嬉しかった。…だから、……まだ氷野先輩の事は諸手を挙げて賛成は出来ないけど、でも、柚莉が選んだなら、私は応援するよ」

 

言い切って、ほうっと息をつく。

それから恐る恐る柚莉の方を見ると、此方が照れてしまいそうな優しい笑顔を浮かべていて、私もつられて微笑んだ。

 

 

 

 

結局柚莉が作ったチョコレートは、2人で仲良く分ける事にした。

テーブルの上には美味しい紅茶。静かな部屋に流れるのはお気に入りの映画。

甘い、甘い、チョコレートは、やっぱり幸せの味がした。

 

 

 

fin.




友達からのリクエストで、久々にTRUE?シリーズから斗姫と柚莉の親友組でバレンタインSSでした。

本当は万里×柚莉を書く予定でした…のに、何故か、こうなった…笑


この2人を始め、TRUE?シリーズや他のシリーズを知ってるのはもうこの友達だけなので、とても嬉しいリクエストでした。リハビリも兼ねて頑張った!


今後もちょこちょこ書いて行きたいと思いまするー!


氷野万里が柚莉にした何かは、いずれ本編で!!

「なーに調べてるの?」

「っう、ひゃあ!?!!と、斗姫!?いきなり覗かないで…!」

 

面白い悲鳴を上げたと思えば、それまで真剣に見つめていた携帯電話を握り締めて胸元に押し当てた柚莉は、眦を鋭くして此方を見た。

ううーん…怒らせちゃった?

 

「えと…ごめんね?」

「謝るなら最初からしない!」

「…はーい」

 

お母さんみたいだ。

笑ってしまいそうなのを堪えて、ごめんなさいのポーズを取る。

そんな私を見て満足したのか、はたまた諦めたのか、柚莉は大きく溜息をつくと、携帯電話をひっくり返して机に置いた。

心配しなくても、もう覗いたりしないのにね。

 

…ん、まあ良いや。それよりも。

 

「チョコ作るの?」

「っっっっ!?斗姫ぃいい!!」

 

あ、また怒られそう。

その前ににこっと笑う。この笑顔に柚莉は弱い。

案の定、うっ…と言って固まった柚莉に、更ににこにこと笑顔を向けて、私は続けた。今度こそ本気で怒られると知りながら。

 

「氷野先輩にあげるの?」

 

 

 

 

正直、私は柚莉と氷野先輩が付き合う事に反対だった。

柚莉は馬鹿が付くほど真面目で、一本気で、とても優しい。困っている人はどんな相手でも放っとけないし、子供の悪戯も馬鹿正直に真に受けて大慌て。それなのに、それが悪戯だと分かった時、柚莉はなぁんだ良かった、と言って笑う。そんな柚莉だから、私は大好きで、密かに守ってあげなくちゃと思っている。柚莉に言ったら、また怒られそうだけど。

そう、柚莉が怒る相手っていうのも、実はそんなに多くないんだよ。その数少ない相手の中に入ってるのも密かな自慢。

…ぽっと出の氷野先輩も入ってるのが、ちょーっと気に入らないけど。

 

そう、氷野先輩。

 

私は、彼が柚莉と話しているのを初めて見た時から、この人は嘘つきだと気付いていた。

だから、柚莉には何度も忠告したのだ。

もう関わらない方が良い、って。

だけど、その度柚莉には「あんな奴のこと何とも思ってないから!」と、何故か、そう何故か、怒ったように言われていた。

 

そのリアクションで、柚莉の心中を慮る事が出来たのに、私は愚かにも気付かなかった。

その時気が付けていれば、あんな事にはならなかったのに。

 

 

 

と、まあ、振り返って思い悩んでも仕方ない。

柚莉はきっと誰のせいでもないと言って笑うだろうし、氷野先輩が猛反省している事も知ってる。

もっとも、反省したから許されると思ってもらっては困るけどね?

 

少なくとも、私は氷野先輩を一生許さない。

 

 

 

 

 

 

そんな氷野先輩の為に、バレンタインのチョコレートを作るつもりだと白状させたのが、先週の放課後の話。

最後は真っ赤になって俯いていた柚莉は、滅茶苦茶可愛かった。

本当に、こんなに可愛い子を男みたいだとか言う男の人って、目が節穴だとしか思えない。

 

…いけないいけない。つい脱線しちゃう。

 

何も無い所で転ぶ、階段は3日に1度必ず踏み外す、そんなドジな私だけど、料理、特にお菓子作りは小さい頃から大好きでやっていたお陰で、そこそこ得意だ。

とは言っても、レシピ通りに作らないと、大惨事だけれど。

 

そんな私の特技が氷野先輩の為に発揮されると思うと不愉快だけれど、柚莉の為だと思えば、仕方ない。だって、手伝おうか?って言った時の柚莉、本当に本当に本当に!可愛かったんだから!






続く……

アレクシ×ケイのパロディです。
BLです。
苦手な方はお逃げください。




「ケイさーん、ケイ・ミスリアさーん」
「……何だ鬱陶しい」

  若干イントネーションの可笑しい、あるいは一昔前の病院ではよく聞いたトーンで名前を呼ばれ、ケイは言葉だけでなく表情と声でも心底鬱陶しいと言わんばかりの面相で振り返った。

  その先には、無駄ににやけたアレクシが居る。

「冷たいなー。…さっきの女の子にもそんな態度取ったの?」
「さっき?…あぁ」
  なるほど、先程見ず知らずの女子生徒と交わしたやり取りを見ていたらしい。
  また面倒な奴に…いや、ハルカよりはマシか…?と自問しているケイを他所に、空気の読めないアレクシは馴れ馴れしくケイの肩に腕を回した。
「ケイ様の事が好きなんです…!だぁって、可愛いね?」
「煩わしいだけだ」
  気色の悪い声真似を披露したアレクシを切って捨て、ケイは肩に掛かった手も外そうとその手首を掴む。
  しかし、くるりと返された手で逆に手を掴まれ、あまつさえ指まで絡めてきたアレクシの行動にぴくりと眉を寄せたケイは、一つ溜息をついた後、足を止めた。

「お前が不機嫌になる理由が何処にある」

  ケイに倣って足を止めたアレクシは、おや、と面白そうに片眉を上げる。
「何で俺が不機嫌だなんて思うかな」
「いつも以上に絡み方が鬱陶しい」
「えー、つっめたいなー」
「黙れ。…見ていたなら、俺が断ったのも知っているだろう?」

  ほんの一瞬だけ絡められた指をきゅっと握りながら言うと、アレクシは「まあね」と低く笑って応え、すぐに離そうとしたケイの指を痛いほどに握って、離した。ついでに腕も離して、代わりにケイの行く手を阻むように面前に立つ。

「分かってないなぁ。…ケイがどう答えるのかなんて、馬鹿でも分かるよ。俺が気に入らないのはね」

  そこで言葉を切って、アレクシはにっこり笑った。ただし、目はターゲットの心臓を拳で撃ち抜く時のように鋭くケイを見据えて、離さない。

「俺のモノに虫がたかってるのが許せないの。分かる?ケイの目に映るのも、ケイと言葉を交わすのも、俺だけで良いのに」

  言って、アレクシはケイの顎に指を掛ける。されるがままのケイは、予想以上に嫉妬深いアレクシの言葉を頭の中で反芻して、溜息をつ-ーけなかった。

  不意打ちで重なった唇は乱暴で、アレクシらしくない。言葉を封じるように性急に口内をアレクシの舌でいっぱいにされたケイは、唐突な出来事に目を見開くと、アレクシの体を突き放そうと胸に手を突く。しかし、いつの間にか後頭部に回されていた手にがっちりとホールドされて身動きが取れない。
  そのまま舌を根元から絡め取られ、手荒く扱かれ始めると、流石にマズイと本気になったケイはドンドンとアレクシの胸を叩いた。

  こういう時、腕力の差が浮き彫りになる。
  まるで気にした様子のないアレクシは、逆に抗う手を掴むと、ケイの体ごと廊下の壁に押し付けた。
  ごんっ、と後頭部を打ったケイが呻くのも構わずに、いつ誰が通りかかるかもしれない廊下で、アレクシの無体は続く。

「んっ……ふ…んぅっ…」

  いつもの淡々としたケイからは想像もつかないような甘ったるい声が小さく響く。
  飲み込みきれなかった唾液が顎を伝い、口の周りをベタベタにされて、ついには膝がガクガクと震え出した頃、アレクシは漸く唇と腕を離した。

  すかさずケイの右手がアレクシの頬目掛けて振りかざされる。
  しかし、バシッという音と共に手首を掴まれると、ケイは心底悔しそうに眉を寄せた。

「こういう事するケイにはまたお仕置きするよ?」

  ふふんと楽しげに笑ったアレクシを、ケイが睨む。
  それからふいっと視線を逸らすと、ケイは綺麗にプレスされたハンカチをポケットから出し、ゴシゴシと口周りを拭き始めた。

「あ、それなんか酷い」

傷付くわー、などと信憑性ゼロな事を言うアレクシを放っておいて、若干グチャグチャになったハンカチをポケットに突っ込んだケイは、不意打ちで腰を抱き寄せてお互いに熱くなっている部分を擦り合わせるようにされて、小さく息を飲んだ。

「お仕置き決定ね」
「黙れ。離せ変態」
「そんな事言って、結構キツイくせに」

  グイグイと腰を押し付けられ、キスで高まった己自身を柔い刺激で擦られるとケイの眉間に皺が寄る。まるで何かを耐えるように。

「やめ…」
「いーや」

  そう言って腰を離したアレクシは、代わりにケイの手を掴むと、何処かへ向かって歩き出した。
  恐らく、何処か空き教室だろう。そこで何をする気なのかは、考えたくない。

  長過ぎたキスのせいで体に力が上手く入らないケイは、されるがまま引きずられながら、脳裏を過る桃色にグッと唇を噛んだ。

  アレクシの1番は、彼の幼馴染みでクラスメイトの彼女以外にありえない。
  むしろ、1番の次は全員2番なのだ。
  それなのに、まるでケイが見知らぬ女に告白された事にイラついたように、こんな滅茶苦茶な事をしてくるアレクシがケイにはよく分からなかった。

  ラヴィニアさえ居れば良いんだろう?お前は。

  言ってやりたい言葉を喉の奥に押し込めて、案の定辿り着いた空き教室に引きずり込まれながら、ケイは妬いてくれた事を嬉しいと感じてしまう自分を戒めるようにキツく唇を結んだ。



fin.