自衛隊ってどこか遠い世界の人たちって感じがしませんか?
有事の際は、私たちの盾となり銃となり戦ってくれる彼ら彼女らは立派な公務員。
最近では女性の進出もめまぐるしく、女性艦長や女性パイロットも珍しくない世界といいます。
今回はそんなどこか遠い存在の自衛隊の真実に迫っていきます。
一生安泰で暮らせる自衛隊を選んだのは高校でのスカウト
こんばんわ!私は高校から推薦で自衛隊に入隊したユウコと申します。
現在は大好きだった自衛隊を離れ、ふっつうの会社で事務員しています。
私が大学にもいかず自衛隊を選んだのは、当時高校に自衛隊の幹部の人がスカウトに来ていて「自衛隊は公務員だし衣食住も全部タダだから将来安泰」って言葉を鵜呑みにしたから。
いざ入隊すると、お国のために戦うのが任務なのだと重い言葉を聞かされることになります。
パラダイス夢見て自衛隊に入ったはイイが、大変そうだなぁってちょっぴり後悔した私でしたが、有事なんてそうやってくるもではありません。
世間ではやれ中国だ!ロシアだ!って騒いでいますが、私がいた部隊は海もない山の中です。
戦争になったら行かなきゃ!!ってかなり怯えていた私ですが、いつのまにか毎日のんびり過ごすのが日課になっていました。
もちろん、仕事自体がトレーニングみたいなものですから、体力作りは欠かせませんが、私みたいな運動音痴でもついていける内容です。
任務外時におしゃべりしながらランニングしたり、腕立て伏せを毎日するイメージとは程遠かったですね。
ほっとする私。
人にもよりますが、自衛隊の基地ってみんな家族みたいなものです。
私と同じ20代の女子も大勢働いていますし、辛いことがあってもみんなで悩みを共有して乗り越えられた。
キッつい共同生活&長期訓練が終わったら待望の長期休暇が待っています。
女子同士キャアキャア言いながら、休暇をどう過ごすか話し合って、このノリはもはや女子高時代にさかのぼったような気分でしたね。
一生いたかったけど転勤が多くふびんに感じた自衛隊での生活
年収はボーナスがあって入隊した年数で変わりますが、20代前半の私は250万円ぐらいはもらっていました。
少ないんじゃないの?って母親に聞かれたことがあるんですが、これの他に衣食住は全部タダです。
しかも、私旦那と同じ部隊で知り合ったんですが、2倍分の給料プラス手当がもらえちゃって、もし子供が生まれても、余裕で生きて行けるねって話していました。
自衛隊は本気で少子化に取り組んでいますから、お見合いパーティも盛んに行われています。
マッチョな彼氏が好みなら自衛隊に入ってみるのもいいかもしれません。
ただ私が自衛隊を辞めた理由が、転勤が多かったこと。
基本的に自衛隊は入隊する部隊こそ、自宅近くに入れますが、基本転勤族で引越しばかり。
もちろん、引っ越す先々も官舎だからタダですが、2回転勤した後、私達には待望の娘が誕生していました。
自衛隊では、受けたくなくても試験を受け昇進していかなければなりません。
テレビでよく見る、偉くなった海上自衛隊の艦長さんや、航空自衛隊のパイロットの人は、試験を受け昇進し、あそこまで上り詰めたんだと思います。
でも私は娘を優先したかった。
娘を転勤族の両親の犠牲にしたくない!!って強い思いがあったから、私は次第に試験を受けること自体拒否するようになっていきました。
そんなちょっぴり部隊の中で不良になった私は、旦那に迷惑はかけたくないと辞任の道を選びました。