みちびき対応アンテナ「IKKI-QZ」その① | 川奈観光ボートハウスの公式ブログ

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管理人とGPSの出会いは今から40年ほど前になる。航海の測位計器の主流がロランCだった頃のことだ。大学の研究室でこの未来の航海測位システムの基礎研究のお手伝いで毎日毎日膨大な量の計算を「させられて」いた。当時の精度は数百メートル、今となっては笑える数値だが、当時は他のどの測位システムよりも優れていた。約半世紀の年を経て今精度1メートルが現実のものになろうとしている。日本版補正衛星システム「みちびき」の実用稼動が11月から始まったのだ。

 

 

・・・なんて前置きが長くなってしまいましたが魚探のGPSにもこの「みちびき」の補正信号を受信できるアンテナがジムクオーツ社により開発されました。


その名も「IKKI-QZ」、NMEA0183・RS422インターフェースを介してロランス魚探でも精度1メートルを実現するとうたわれています。
早速仕入れてためしてみました。

 

アンテナの現物がこれ。

縦9センチ幅4.5センチ高さ2.5センチほどのアンテナに信号・電源供給ケーブルが付いています。

 

 

ボートハウスのデモ機に接続して持ち出してみました。測位性能を見るのですから位置が動いてしまう海の上ではなく近くの網干場に出かけました。そこならまっ平ですし影響を与える可能性のある電線もありません。

 

静止した状態で地図画面上に自分の位置を表示させて航跡を5分間記録することにしました。自分は静止していますから測位位置の誤差が航跡として記録されるという寸法です。

 

 

まずは通常のGPS衛星の信号を受信して魚探本体内蔵のGPSアンテナでの受信を試しました。結果がこれ。真ん中が自分の位置で赤い航跡が半径5メートル程度の範囲で散らばっているのがわかります。

つまり、5メートル程度の誤差があるとういことです。

 

次にみちびき対応アンテナ「IKKI-QZ」に切り替えたのがこちら。
測位開始の数秒間のみ1メートルほど航跡を引きましたがその後は全く航跡が見られません。航跡が記録できるほど位置がぶれないということです。

 

やはりこれはすごいですね。

 

でも、実際の釣りではどんな場面でのメリットが考えられるのでしょうか。

ボート釣りのポイントのマイ海図を作ってきた経験からするとより正確なポイント図になることは間違いないと感じます。

最近はリーフマスターを使用することでだれでも簡単に自分の釣り場の等深線図を作成することができるようになりましたから言い換えれば誰でも簡単に精度の高いポイント図作成ができるようになったということに他なりません。

 

もちろんより正確に記録したポイントに戻れるということも大きいと思います。特に水深の浅い釣り場でピンポイントを攻略しなければならないバスフィッシングでのメリットは大きそうです。

 

精度1メートルという新しい世界がどんな景色を釣り人に見せてくれるのかこれからが楽しみですね。

 

次回は「IKKI-QZ」実際のセッティングについてお知らせしたいと思います。