今日も北東の風が吹き荒れてボートはお休みです。
今年はこんな日続きですけど普段なかなか手が付かない面白いことができる楽しみもあるのです。(やせ我慢かな?)
このあいだロランスの代理店の社長のI氏と話しをしていて湖の地図について面白いことをお聞きすることができました。
I氏いわく「国土地理院のホームページで日本の湖沼の等深線データのダウンロードサービスが始まっているよ」
おまけに国土地理院はデータの利用を個人・業販問わず無料で許可しているとのこと。
早速国土地理院のHPに行ってみました。
http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/lakedatalist.html
確かにまだ公開されている湖沼の数は少ないけれどロランス魚探用のAT5に変換できる形式の「シェープファイル」が公開されています。
ちょっと前にリーフマスターのバージョンV2.0で外部データを導入してロランス用マップに変換する機能が追加されたと書きましたが、まさにその機能で公開され始めた国土地理院のデータも簡単に利用できるのです。
折角の貴重で有用なデータですからみんなで活用できればと思い変換の手順を「リーフマスター日本語マニュアル風」に書こうと思います。
① 湖沼データのダウンロード
上のリンクから国土地理院のページに飛ぶと現時点で23の湖沼の等深線データが公開されています。
関東付近では「野尻湖」「霞ヶ浦」「牛久沼」「北浦」「西湖」「精進湖」がダウンロードできます。
試しに霞ヶ浦のデータをダウロードしてみましょう。
リンクをクリックして自分のパソコンに用意したディレクトリーに保存して、落ちてきた圧縮ファイルを展開します。
赤丸で囲われたところに変換元データになる霞ヶ浦の等深線データが入っています。
② リーフマスターV2.0を起動して新しいプロジェクトをつくりましょう
リーフマスターを起動して新しいプロジェクトを作成します。
下の赤矢印のアイコンをクリックすると別ウィンドウが開きますので新しいプロジェクト「kasumigaura」を作りましょう。
③ プロジェクトにダウンロードした等深線データを読み込みましょう
下のように画面右手の「レイヤー」のタブの中の「Import」をクリックして読み込む等深線ファイルを指定します。
シェープファイルを選択すると下のように必要となるフィールドを設定するウィンドウが開きますので
赤丸を付けた3か所を下の例の通りに設定してください。
右下の「レ点」アイコンをクリックするとインポートが始まりほどなく画面に霞ヶ浦と導入された等深線が表示されます。
この画面で等深線の色や太さ、水深ラベルのフォントの大きさなども自由に変更出来ます。
リーフマスターV2.0のすごいところはここにあってそれらのデータ諸元(アトリビュートといいます)をロランス用AT5用にサクッと整えてくれるのです。(実はこれが一番厄介だった部分なのです)
いままでロランスデータ作成にトライしてきてメートル表示がどうしてもフィート表示なってしまったりする問題に困った方は心当たりがありますよね。
④ ロランス用地図を出力しましょう
リーフマスターのプロジェクトの画面を右クリックするとしたのウィンドウが開きますので一番上の「Export Map」を選択します。
次に開くウィンドウで出力形式「AT5」を選択します。
出力先に最適なのがロランス魚探を買うとオマケで付いてくる「全国湖沼図AT5」です。
このSDカードには全国の全ての湖沼の湖岸線と海岸線が収録されていますので自分で作成した自前マップのバックグラウンド地図に最適なのです。
⑤ロランス魚探で表示させましょう
SDカードをパソコンから抜いて魚探に挿入してください。
霞ヶ浦の部分を表示させると下のように今リーフマスターで作成した等深線が現れます。
以上で手順はおしまい。
簡単でしょう^^
興味のある方は是非トライしてみてくださいね。
そして興味がありそうなお友達がいらっしゃったら教えてあげてくださいな。
国土地理院は国内の実に多くの湖沼の調査を行っています。
そしてそれらのシェープファイルデータを随時公開していくとのことです。
下が国土地理院の調査済みの湖沼のリストです。
http://www.gsi.go.jp/kankyochiri/koshouchousa-list.html
一日もはやくすべてのデータが公開されることを願っています。
※ 以上の手順は海の等深線データを切り売り販売しているテラ社のものにもそのまま使用できます。