3月のボートショーでプレ発表があったロランス魚探用の自動等深線作成機能ですが一昨日メーカーより完成の案内が来ました。
その名も「ジェネシスライブ」
対象となるロランス魚探は「エリートTi(5Tiを除く)」「HDS-Gen3」「HDS-Carbon」の3タイプです。
自動等深線作成機能の名の通り走るそばから魚探のチャート画面上にどんどん等深線が現れるというものです。
早速ボートハウスのデモ機のHSD7Gen3のOSを最新版に入れ替えて海に持ち出すことにしました。
準備は至極簡単。
① OSをメーカー指定のドロップボックスから自分のドロップボックスにダウンロード (リンクを後に載せます)
② マイクロSDカードにアップデートファイルをコピーして魚探本体にセットして電源オン(アップデートを途中でやめると本体が壊れますので注意)
③ 魚探を立ち上げたらソナーのメニューから「マニュアルモード」を選択、水深レンジを実際の水域の水深プラスアルファで設定
④ ノイズフィルターを弱で設定
⑤ チャートのメニューの「オーバーレイ」を「Genesisライブ」で設定
これだけです。
ボートに魚探を積んで出港すると魚探の画面には既に等深線が作成され始めていました。
特別な操作は何もいりませんでした。
ボートが通過する左右50メートル弱が等深線の表示される帯としてどんどん増えていきます。
船首の向きを返して既に出来上がっている帯と平行に進む進路を取ると画面上で目まぐるしく等深線がつながって等深線の表示される範囲が広がっていきます。
すでに等深線が完成している川奈与望島前の高根の形状とジェネシスライブの等深線との整合性を試してみました。
赤い星印は水深30メートル付近にある険しい高根です。
その位置を参考に周辺を行ったり来たり、10分足らずの探査でしたが高根の姿が見事に描画されました。
おまけに、30メートルの高根はピークが二つ連なっていることまでわかりました。
これは掛け値なしに面白いです。
初めて訪れるポイントでも釣りを始める前のほんのわずかな時間 周囲をグルグル走るだけでその場所の地形を把握できる。
すごいメリットです。
リアルタイムで出来上がっていく等深線はもともと表示されているマップの上に重ねて表示するようになっています。
表示の透明度を調整することで下のマップをよりはっきり表示させたり、
新しいマップをよりはっきり表示させることもできます。
マップはカードに自動的に記録されていきます。
昨日は約1時間半ほど海の上にいましたがデータのサイズは約650キロバイトでしたので一枚のSDカードにかなりの範囲の地図が入ると思われます。
以上、昨日使った感じをかいつまんで報告しましたがひとつだけ注意が必要なことを見つけました。
ジェネシスライブのメニューの中には「潮位補正」「水深補正」の機能が見当たりません。
ということは・・・
「水位差が大きな時に同じ場所に行くと前の等深線が違う水位のデータで書き換えられて不正確な地形表現になる」ということです。
水位差の影響の少ない(水位差が把握しやすい)内水面では影響は少ないと思われますが海での使用では注意が必要かもしれません。
自動等深線機能でポイントの主要部分の位置を効率よく把握して、改めてそのポイントに集中して魚探掛けを行ってリーフマスターなどで正確な潮位補正・水位補正を行いながら正確な等深線を作成していくという方法が良いかもしれません。
以下に各モデルのOSのダウンロード先リンクを載せます。
「エリートTi」(5Tiを除く)・・・既にオリジナルの日本語仕様OSバージョン2.5以降が入っている必要があります。
https://downloads.lowrance.com/software/index.html?r=1550
「HDS Gen3」・・・既にオリジナルの日本語仕様OSバージョン4.5以降が入っている必要があります。
https://downloads.lowrance.com/software/index.html?r=1549
「HDS Carbon」・・・既にオリジナルの日本語仕様OSバージョン3.0以降が入っている必要があります。
https://downloads.lowrance.com/software/index.html?r=1548
※ 並行輸入品では上記リンクは使用できません。
※ 上記以外のOSバージョンについてはお買い上げの販売店にアップデートの依頼を行ってください。(往路送料お客様負担)
※ 8月22日に最終版がロランスHPにアップされましたのでこちらのリンクを↑に貼りました。