こんにちは、rum*です。

イギリスイギリスの中途半端な田舎で暮らしつつ

ケンブリッジ でシティ・アンバサダーとして働いています。

 

さて、さて、

ケンブリッジには意外に知られていない

へ~なことが結構、あります。

 

本日はセントポール大聖堂よりも前の作品 ~Pembroke College~をご紹介しましょう。

拍手拍手拍手拍手拍手拍手


卒業式に向かう学生さん達とチャペル

 

先日、ご紹介したイギリスで日記、といえば? ~サミュエル・ピープスでロンドン大火に触れましたが、

覚えてらっしゃいますか?

 

問題です、

ロンドン大火の年は何年でしょうか。

 

答は1666年です

 

ハズレても心配しないでくださいね。

人生にはまったく影響しませんから爆  笑

 

さて、4日間も続いた大火事で

セント・ポール大聖堂も焼けてしまい

現在の姿になったのは1710年のこと。

 

1675年から35年もかけて再建されました。

その設計にあたったのはクリストファー・レン

クリストファー・レンの天才っぷりはこちらでどうぞ→ウィキペディア

 

クリストファー・レンの手掛けた建物は

セントポール大聖堂、グリニッジ宮殿、ハンプトンコート、

オックスフォードのシェルドニアン劇場など

あげてみると

有名な観光名所ばかり

 

ところが、意外に知られていない彼の作品がケンブリッジにあります。

ペンブルーク・コレッジのチャペル

トリニティ・コレッジのWren Libraryです。

 

ペンブルーク・コレッジのチャペルはレンの個人名義での初の作品、といわれています。

 

彼の叔父のマシュー・レンはケンブリッジで学び、

大学勤務の後に司教となります。

 

English Civil War、イングランド内戦の際には

議会軍にとらえられ、ロンドン塔へ送られますが

処刑されなかったのは

 

クリストファー・レンが

ペンブルーク・コレッジのチャペルを設計するので処刑は勘弁してほしい

と申し入れたからだといわれています。

ちなみにその建設代金は叔父さん持ちだったそう。

 

これはガイドさんやガイドブックで知る話。

先日、Botolph's Churchを訪れた際に面白い話を聞きました。

 

レンはこのペンブルーク・コレッジのチャペル以前にも

チョコチョコと設計に手を出していたけれど

どれも未完成で

このチャペルが初の完成作品だったらしいです。

 

王立造幣局勤務だったニュートンが投資に失敗したり

医学部に入ったダーウィンが血が嫌いだったり、

偉人といわれる人でも

 

ちょっとクスリとさせられる完ぺきではない面があると親近感がもてませんか?

 

この話をしてくださったのは

ペンブルーク・コレッジのチャペルと

Botolph's Churchの管理をなさっている方なので

情報筋として信用できると思います。

 

この叔父さんは清教徒に傷つけられた

セントポール大聖堂も甥に修復させようとしていた矢先のロンドン大火だったそうです。

 

ちなみに

トリニティ・コレッジのレン・ライブラリーはガイドブックなどで紹介されているので、比較的有名です。

どんなものがあるか、はこちらをどうぞ

父と息子~くまのプーさん~ 

万有引力だけじゃない、ニュートン ~Trinity College

 

ペンブルーク・コレッジのチャペルはキングス・コレッジからフィッツウィリアム・ミュージアムに向かう途中にあります。

 

本日も最後までおつき合いいただきましてありがとうございます。