こんにちは、rum*です。

イギリスイギリスの中途半端な田舎で暮らしつつ

ケンブリッジ でシティ・アンバサダーとして働いています。

 

ついに職場復帰しました。

初日ですか?

寒かったぁ爆  笑

 

さて、さて、

ケンブリッジには意外に知られていない

へ~なことが結構、あります。

 

昨日のチャールズ・ダーウィンに続いて

本日はサミュエル・ピープスをご紹介しましょう。

拍手拍手拍手拍手拍手拍手

 

イギリスで日記といえば?

と問うと多くの方が

ブリジッド・ジョーンズの日記!

とお答えになるかもしれません。

 

誰ですか、

アンネ・フランクじゃないんだ?なんていう人は←私の元同僚です爆  笑

 

ですが、本日、ご紹介するサミュエル・ピープスは

ロンドン大火の様子を克明に綴った日記で知られる人です。

 

Pepys Library (Magdalen College )


1666年9月2日と覚えやすい数字、←4日間、燃え続けたそうです

そしてロンドン観光では外せないセント・ポール大聖堂も焼けたことから、

イギリス史が苦手な人も記憶に残りやすい出来事の一つです。

 

ちなみに、駅の名前にもなっているモニュメント、

その名の通り、このように大火事を2度と起こしません、という思いをこめて建てられた記念塔です。

※お金を払って塔にのぼることも可能

 

あの約61メートルもあるモニュメントを

パタンと倒すと

塔のてっぺんが火元となったパン屋のあった場所に届くという皮肉っぷり。

 

そして、このパン屋が認める前に

フランス人の時計職人が出火原因とされ

処刑までされている、という悲劇も。

 

ロンドン大火やセントポール大聖堂、

語ってみたいことはたくさんありますが、

本題はサミュエル・ピープス。

 

イギリスの子どもたちがプライマリースクールで

ロンドン大火を学ぶ際にこのピープスおじさんは

ロンドン大火を克明に記したひと

として登場します。

少なくとも娘っちの学校ではそうでした。

 

が、この方、それだけじゃないんです。

ロード・ハイ・アドミラル、

大提督とでも訳しましょうか、


国王として初めて海軍の大提督となったチャールズ2世の書記官として実務的に海軍を統括したやり手です。

 

ちなみに日本人にもなじみのあるネルソンも

ロード・ハイ・アドミラルでした。

いけない、また、脇道にそれるところでした。

 

このやり手おじさん、ピープスが決めたものの一つに祝砲の数があります。

 

以前は礼砲は奇数という決まりはあっても、

数の制限はなかったところ

王政復古でイギリスは財政難であったため

ピープスは経費削減として

祝砲は最多21発まで、と決めたそう。

これは現在、祝砲の世界基準となっているそう。

 

エリザベス女王の誕生日にウィンザーでは

礼砲が21発あがります。

ハイドパークでは41発、ロンドン塔では62発あがりますが

これは近年で例外中の例外だとか。

 

即位して60年以上、

年齢ももう94才、

おめでたくて21発じゃ足りないですよね。

 

基準を作ったのがイギリス、

例外を作ったのもイギリス、

ちょっと面白かったです。

 

さて、このピープスおじさんの日記、

克明に綴られていたのは、

ロンドン大火だけではありません

 

ペストの大流行

それから自身の情事も克明に綴ってました。

ええ、浮気日記です。←コラッグー

 

忘れたくない、

でも万が一、誰かに見られたらマズい

と思ったのか

一部は外国語や記号にしていたらしいです。←姑息だな

 

この日記は現在、ケンブリッジの

Magdalen Collegeの図書館、

その名も Pepys Libraryに収められています。

マグダレンと書いてモードリン

Pepysと書いてピープスぺピーズって読みたくなりませんか

と読みます。

 

このピープス・ライブラリーには

ロンドン彼の合計3,000冊の本が所蔵されています。

彼の甥っ子に遺産として贈られたそうですが、

この甥っ子は勉強したくてもお金がなかったので

この3,000冊の本と引き換えに大学に入学させてもらいました。

 

ピープスは甥っ子に本を残した際に

3,000冊以上にしても

以下にしてもいけない

といいゲッソリ

 

また、

本の置き方も種類別やアルファベット順ではなく

本の高さに応じて保管するように

といい渡したとか。

 

確かにこんな面倒くさいことをいわれて

3,000冊ももらいたくないですねチーン

 

私はこの話は本当なのか図書館の方に聞きました。

本当だそうです。

本棚も仰せつかった通りに保管するための

特注の本棚らしいです。

 

現在はコロナの影響で一般公開されていませんが

通常は曜日と時間に制限がありますが

一般公開されており、無料で図書館の見学が可能です。

 

タームごとにテーマがあり

テーマに沿った展示内容となっており

3,000冊を全部、一度に見ることはできません。

 

また、このロンドン大火の日記は

いつも大切にしまってあり

次はいつ一般公開になるか未定

でも、

時々、来てたら、いつか見れるかもよウインク

といわれました。

 

みなさんもケンブリッジにお越しの際にはぜひ、

ご見学ください。

建物内は入れませんが、庭やチャペルも無料で見学できます。

しつこいけど、コロナが収束したらです

 

本日も最後までおつき合いいただきましてありがとうございます。