*イタリア盤アナログレコード(1988年)
《解説》
映画『ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)』(1988年/イタリア)は、ジェゼッペ・トルナトーレ監督(撮影当時30歳前後)の作品であるが、この映画の音楽「愛のテーマ」についてはこのようなエピソードが伝えられている。
音楽監督であるエンニオ・モリコーネが息子であるアンドレア(当時24歳)に「愛のテーマ」を書くように依頼し、出来上がった作品を他の数曲と共にG.トルナトーレ監督に聞かせたところ、アンドレアの作品を気に入り、これが「愛のテーマ」として採用されたとのことである。
主人公であるトトが初恋の女性エレナと出会い、告白、別離、そして数十年ぶりに再会(完全版)するという場面で何度も流れ、ラストシーンでは、アルフレードの遺産(フィルム)が上映される場面で、観る者の涙腺を決壊させる重要な音楽となっている。
「愛のテーマ」以外も曲(E.モリコーネ)も、そのどれもが「珠玉の作品」であり、映画の場面が一つ一つ脳裏に浮かんでくる名曲といえよう。
一般的には「愛のテーマ」単独ではなく、「組曲/メドレー」として録音、演奏されることが多い。
《競演》
◇エンニオ・モリコーネ(サントラ盤より)
*映画未見の方はネタバレあり *映写技師はG.トルナトーレ自身
◇クリス・ボッティ&ヨー・ヨー・マ
*組曲として演奏
◇2CELLOS
*組曲として演奏
◇村治香織&村治奏一
*組曲として演奏
◇古澤巌
*メドレー
◇パット・メセニー(ギター)& チャーリー・ヘイデン(ベース)