10月10日・日曜日。


鈴鹿の山から吹き降ろしてくる心地良い朝風を頬に受け清々しい気持ちでスタンドに腰を下ろしておりました。

間もなく10時。昨日の雨で延期となった予選が始まろうというところで、僕の携帯に1通のメールが着信しました。



「おはよ~ございます。

晴れてよかったですね★」


で始まるメールを下さったのは、そのみ様

土曜日の雨の影響でスケジュールが過密となったであろう旦那様 のサポートでお忙しい中、夜のお誘いをしてくださったのです。


この田舎駄ブログを始めて以来、多くのご縁に恵まれ、その輪が大きく・大きく広がっていきました。

そのみ様&宮田様ご夫妻様とのご縁もそのひとつ。

2006年、ご夫妻様のお声掛けにより、バーチャルのご縁がリアルなご縁へと広がりました。さらには、そのみ様を中心として放射状にご縁が広がってゆくことで、毎年、この鈴鹿で皆様と再会するのも僕の大きな楽しみとなっているのです。


もちろん、参加です。

即時、「参加表明」のメールをタイプし、送信ボタンを押すのと同時に予選第一ラウンドの最初のマシンがピットをスタートしたのでした。




日本晴れの空の下、決勝レースも無事終わり、サーキットの中は、まだまだファンの皆さんの熱気は醒めることなく、多くの人々が余韻に浸っていました。

僕もグランドスタンドに腰をおろし、オーロラビジョンから流されるレースの実況録画であらためてフル観戦。

普段は地上波で1時間に編集された放送ばかり見ているので、ノーカットの映像を見るというのは、なかなか新鮮。

何しろノーカットです。途中でCMが入ることもありません。いつもならCM中に冷蔵庫を開けたり、トイレに立ったりできるのですが、今回は目が離せません。先に飲み物とおやつを買っておかなかったのをちょっと後悔した僕でありました。


さて、そうして時間を過ごしていると、そのみ様より再びメールが着信。

開始時刻と会場のご連絡を頂きました。

今回から始まった「9・9・10プロジェクト 」の編集作業で、今まさに「戦場さながら」の忙しさのはずです。

いつもながらの細やかなお気遣いに本当にありがたく思う僕でありました。

メールには「誰か席をキープしておいてね。」との一文が。

了解です。

この鈴鹿サーキット界隈は、月に2度は出向いてくる仕事の縄張り、いわば「地元の中の地元」です。

指定された会場も僕がお昼ご飯に利用するなじみのお店。

席の確保は、「地元民たる僕の責任」と心得て、一足先にお店に入り、席を確保することにいたしました。


会場となったのは、「餃子の王将・鈴鹿中央店


総勢9~10名ということで、入り口の「席予約リスト」に「ミヤタ 10名」と書き込み、皆さんの到着を待っておりました。

僕に続いて会場に到着なさったのは、tifoco様とやよい様の「親友コンビ」。そのみ様の大切なご友人です。

おふたりと最後にお会いしたのは、2008年の秋ですから、まる2年ぶりの再会です。

続いてmayaya様real pooh様 ご夫妻様もご到着。ご夫妻様には、昨年の鈴鹿でも大変お世話になりました。一年ぶりの再会です。

まずは、この5人で席に案内してもらいました。

しばし楽しくおしゃべりをしておりますと、お仕事を終えられて、そのみ様&宮田様もご到着。

撮影したお写真を仕上げ、セレクトしてデザイン&編集担当のタケ様にトス。「フォトグラファーのお仕事はここまで」ということで一足早くこちらにご到着です。


「さあ、食べましょう。飲んでも良い方はビールも行って下さい。あっ、バイアリーさんは残念でした」


いえいえ、どうぞご遠慮なく。

飲めない時は、飲まなくても大丈夫です。


まずは、餃子は外せません。

その他、お奨めのメニューをオーダーし、テーブル一杯にお皿が並びます。

あとは、ひたすら、しゃべる・食べる、しゃべる・食べる。


この日の鈴鹿のレビューあり。


mayaya様&real pooh様もお出でになっていたシンガポールGPの思い出話あり。


報道により開催が危ぶまれてた、韓国GPの最新情報あり。



楽しい話題が尽きない中、編集を終えられたタケ様とついに今回、晴れてFIAよりパスが発給されたhunau様 が合流です。

タケ様とは、昨年の鈴鹿以来、hunau様とは5月の写真展以来の再会であります。


お二人が合流したとき、すでにテーブル一杯に並んだお皿はすべて平らげ終えた僕達。

あらためて料理をオーダーし、再びテーブル一杯にお皿を並べての「2回戦」に突入した僕たちでした。



またしても、しゃべる・食べる、しゃべる・食べる。


「もう、さすがに今日はプレスルームで煙草吸うたろか!って思いましたよ」とタケ様


予選と決勝が同日開催となったことで、過酷な時間との戦いとなった「9・9・10プロジェクト」。その最後のバトンを託され、見事成し遂げたタケ様から発せられた「安堵のひと言」でした。

しかし、その表情は、達成感に満ち溢れていました。



話題の中心は、F1撮影初参戦のhunau様に移ります。


百戦錬磨のGPフォトグラファー達。しかも相手は狩猟民族である欧米人。

その中でしのぎを削る世界に挑んだhunau様でした。



「もう、だから「行けっ!」って言ったのに」と宮田様


「僕なんて「今です。GO!」って合図まで送ったのに」とタケ様


その言葉に「だって、何のGO!なのか解れへんかったんよぉ」と答えるhunau様


こぼれ話し的やり取りがいくつも飛び出し、いやあ、楽しいのなんの。

気が付けば、食べる手を止めてひたすらお話しを聞き漏らすまいと一生懸命の僕なのでありました。

おかげで、僕には珍しいほどの寡黙っぷり。「楽しいおしゃべりはアルコールよりも酔いしれること出来る」ということに生まれてはじめて気付いた、その日の僕でありました。




テーブル一杯に広げられたお皿の光景からは、「うれしみ(byお花ちゃん様)」があたりを満たしているのをひしひしと実感する僕でありました。

ネット社会で恵まれたご縁。年に一度、そのタイミングを逃せば数年ぶりにお会いする事ができる皆様。

でも、このご縁をお互いに愛しみ育んでくださる皆様にあらためて感謝する僕であります。



気が付けば、日付が変わろうとしていました。

これから一時間かけて帰宅し、明日は仕事という僕を気遣い、「一旦お開き」という事に。

でも、本当にお疲れなのは、僕ではありません。

過酷なスケジュールとお体を酷使して後にもかかわらず、この宴を企画し、更に長時間お付き合いくださったそのみ様&宮田様には心より感謝いたします。

実は、翌日の月曜日には、3連休の最後でもあり、息子も家内も休みです。久しぶりに伊勢湾の向こう岸の我が田舎家にお越し頂き、ひととき海辺で潮風に吹かれ、ついでにゆったりと温泉に浸かって、お疲れを癒していただく時間がお持ちいただければと思っておりました。

が、僕にPTA関連の予定が入ったのと息子・流星社長にも少年野球の試合が入ってしまいまいした。

「仕事」と「授業」なら自己責任において、さっさとサボるのですが、「PTA」と「試合」を背負ってしまっては、関係者にもチームにも大きなご迷惑をかけしてしまいます。今年はやむなく断念した僕であります。

本当に残念でなりません。


今年の冬は、延び延びになっている「河豚&牡蠣ツアーを必ず企画して実現しよう」


伊勢湾に掛けられたつり橋を渡りながらそう心に決めた僕であります。




こうして、「大人の遠足・2010年秋」は幕を閉じたのでありました。





「嬉し・美味しに感謝して-大人の遠足・特別編ー」へと続く。