「錫の流れを追うと、青銅器時代の国際関係がみえる」
というのは英語圏の歴史考察系では人気のあるネタなのだそうです。
青銅器というのは、比較的どこにでもある銅鉱石を溶かして
少量の「錫」を混ぜて合金にしたものですが、
この「錫」というのが、何処にでもある金属ではなく、
主な産地が、東南アジアと東アジアの一部のベルト地帯に
集中している。
一方で、青銅器発祥の地とされる古代メソポタミアは、
鉱物資源が乏しく、
青銅器製造の始まりは文明発祥の象徴でもありますが、
固い金属を使った技術そのものの発展の他に、
材料の産地とのつながり、
交易ルートを押さえているという点で、
進んだ文明であったということでもあるのです。
そして謎の多いインダス文明も、
地理的にみれば、チグリス、ユーフラテス川沿いに生まれた
都市国家の需要を満たす、産地との間をつなぐ
中継地であった可能性があります。
【青銅器時代の国際関係】都市国家と共に栄え衰退していったインダス文明
