ECB欧州中銀連続利下げ! 国債購入拡大は否定的
時間 |
国名 |
国内・海外主要経済指標等 |
前回 |
予想 |
重要度 |
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08:50 |
日本 |
第3四半期名目GDP・確報値(前期比) |
1.4% |
1.2% |
◎ |
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08:50 |
日本 |
第3四半期実質GDP・確報値(前期比) |
1.5% |
1.2% |
◎ |
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08:50 |
日本 |
第3四半期実質GDP・確報値(前期比年率) |
6.0% |
5.2% |
◎ |
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11:00 |
中国 |
11月消費者物価指数(前年比) |
5.5% |
4.5% |
◎ |
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11:00 |
中国 |
11月生産者物価指数(前年比) |
5.0% |
3.3% |
◎ |
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未定 |
中国 |
11月鉱工業生産(前年比) |
13.2% |
12.6% |
〇 |
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未定 |
中国 |
11月小売売上高(前年比) |
17.2% |
16.8% |
〇 |
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16:00 |
独 |
10月経常収支(億EUR) |
157 |
150 |
△ |
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16:00 |
独 |
10月貿易収支(億EUR) |
174 |
150 |
〇 |
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16:00 |
独 |
11月消費者物価指数・確報値(前月比) | 0.0% |
0.0% |
〇 |
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16:00 |
独 |
11月消費者物価指数・確報値(前年比) | 2.4% |
2.4% |
◎ |
(重要度は◎が最も高く、以下〇、△の順となっています。)
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円高と言われる今だから考えたい『為替介入』
為替介入を考える、といったお題があった際、人によっては株、それもSONYやトヨタ自動車など輸出関連銘柄を念頭に考えるかもしれませんし、またある人はFXトレードを念頭に考えるかもしれないし、それか外貨預金での運用を考えている人もいるかもしれない。
今の円相場を考える上で為替介入は大きなイベントです。そこで今回のコラムでは為替介入について書いてみたいと思います。
まず、為替介入の手順を円売り介入で一連の流れを順番に説明します。
前提として日本の為替政策は日本国財務省が決定権を持っているため、最終責任は財務大臣が担っています。NHKのニュース等では為替介入報道で時々「政府日銀が~」と言った言い回しをするのは、一見為替介入は日銀も決定に関わっているような印象を与えがちですが、実際は、日銀は介入に関する事務作業を行っているにすぎないのです。そのあたりのメカニズムを説明します。
まず財務省は日本銀行に対して短期国債を発行し、相手方の日銀は対価として円資金を財務省に支払います。財務省は、この資金を使って(正確には日銀が一旦財務省に支払うプロセスを省いてそのまま)ドル買い円売りオペレーションを実施します。その後、最初に日銀から調達した円資金を日銀に返済するために、今度は財務省が市場に短期国債を発行し、円資金を市場から調達し日銀から調達した円資金で日銀向けに発行した短期国際を償還させます。
なぜ最初に日銀と財務省間で資金のやり取りが行われるかと言えば、それは機動性と為替介入の兆候を市場に気付かれないようにするためと言えるでしょう。直近の為替介入に対してメディア等では様々な評価がされているが、私は為替介入そのものには大きな意味が有ると考えていない。ただドル円のFXトレードにおいて為替介入は介入によって不自然にレートがはねた後、ジワジワ下落し、またレートがはね、ジワジワ落ちるサイクルを数回繰り返した後、徐々に元の鞘に収まっていくという値動きをするため、トレーディング戦略は明白である。つまり為替介入はドル円に限っては非常に分かりやすい動きをする傾向にある。これは円売りドル買い介入の場合であり、円買いドル売り介入の場合はこの逆パターンである。
それにしても、私のような下々の立場の人間が、お上(財務省幹部)の事を心配する必要は無いのかもしれませんが、彼らは今は円売りドル買いオペレーションですから心理的負荷は少ないでしょう、といいますかある意味これほど楽なオペレーションは無いように思います。それというのも逆に極端な円安で公共料金や輸入価格が高騰した結果、円買いドル売り介入を実施する局面が今後来た場合、円売りドル買い介入と決定的に異なるのは虎の子であるドルの外貨準備には限度があるからです。円売りドル買い介入では自国通貨を売るわけですので、語弊が有りますが、ある意味で遠慮はいらないわけです。しかし円買いドル売りオペレーションの場合は手持ちの外貨準備を切り崩して自国通貨を防衛するわけですので、そこにはおのずと限界が有るわけです。また考えてみれば、仮にFRBやECBなど諸外国の中央銀行と協調介入を実施するにしても、円売りドル買い介入の場合は、海外の中央銀行に対しても、平たく言えば手持ちの円資金の利食い売りとして提案できるわけで、それに対しての海外の中央銀行の反応も(もちろんリターンありきではないため、それだけが決め手にはなりませんが・・・)投資として考えれば乗れない話ではないわけです。
しかし、円買いドル売り介入の場合は、その状況の相場は当然のことながら円安トレンドであり、そこに真反対のポジションを取るわけで、失敗した場合、つまり介入でトレンドを変える事が出来なかった場合は、あからさまに資産を劣化させる行為に他ならないわけで、海外の中央銀行に対して提案する際の折衝の大変さは並大抵のものではないように思いますし、それを説得するには安全保障等の他の大きな理由のパッケージで求められると考えられます。そう考えると、円買い介入は『手持ちの限度のある外貨準備を切り崩す事』と『協力を得にくい』という2つのプレッシャーのあるオペレーションであると言えるでしょう。
Ken