以下は「ミドルエッジ」というサイトから,青い瞳のサムライと呼ばれた格闘家 故 アンディ・フグに関する記事の一部引用。

 (2040261)

 

 
スイスは永世中立国なので他国に攻め入ったり、他国同士の戦争に干渉しないが、他国が自国に攻め入ってきたときは6時間以内に徴兵期間中、または徴兵制を終えた男子が30~40万の兵士となって動員される。
 
路・橋・橋梁・堤防などの公共施設は有事には破壊して障害化できるようにつくられ、民間の飛行場も軍用に転換できる。
 
農地も機関銃の陣地や対戦車陣地がいつでも造れるような形になっている。
 
住宅も、腰から下は小銃弾の貫通に耐えることができるくらい強い壁になっていて、地下に核シェルターもある建物も多い。
 
スイスは非武装中立で平和が守れるとは思っていないのである。
 
男性は、18歳で兵役を務められる能力があるかどうかを調べる身体検査が義務付けられている。
(女性の兵役は志願制)
 
そこで不合格と診断されると兵役免除となるが、代わりに年収の3%の税金を30歳まで納める。
 
また介護、警備、医療などの代替役務を行えば減免または免除となる。
 
合格者は20歳になると、15~17週間、隊列の組み方、銃や化学兵器の取り扱いなどの初任訓練を受けてライフル(実弾は支給されない)など個人装備一式が支給される。
 
これは徴兵終了まで自己管理となる。
 
それから10年間、毎年3週間の補充講習を受け、通算で合計260日間の兵役に就かなければならない。
 
学業や海外赴任などの理由で延期は可能だが免除はされない。
近年、兵役に就く男性は60%で、40%は何らかの理由で免除となっている。
 (2040263)

 

アンディ・フグは兵役中に行われた体力測定で多くの新記録を出した。
 
それは現在でも破られていないものもある。
 
そしてその身体能力から山岳パラシュート部隊に選ばれた。
 
世界中の軍隊で、パラシュート部隊は精鋭と呼ばれる。
敵と味方が陣地を奪い合う最前線を輸送機で密かに越え、敵の支配地域の中にパラシュートで降下する。
 
輸送機から飛び降りるとき、主傘と予備傘が20㎏、小銃や背嚢など個人装具を30㎏をつけている。
 
1000m以上の高さから飛び出すスカイダイビングと違い、パラシュート部隊の高度設定は敵から発見されるのを防ぐために300m。
 
それは333mの東京タワーから50㎏以上の装備を身につけ飛び降りるようなもので、通常の降下訓練でも死傷者が出ることもある。
 
その着地の衝撃はすごくて、長くパラシュート部隊を続けると膝がおかしくなってくるという。
 
着地はあくまで始まりで、敵の支配地域に降り立ち、少人数軽装歩兵のままで作戦を遂行しなければならない。
 
そういう精鋭部隊にアンディ・フグはいた。
 
                      引用終わり

 

平成9年,入院していた大学病院に貼ってあった骨髄バンクのドナー募集ポスターで彼を知った。

 

ドナーにはなれない病気の身であったため,この青い目のサムライにたいへん申し訳ない思いが湧いたので今も覚えている。

 

翻ってスイスのことである。

 

とっとと破棄すればいいものを,敵の占領中に「決めさせられた」「国際法上まったく無効な」そして,これあるがために拉致被害者の奪還作戦も,領土資源の防衛のための正当性ある戦争も,

 

ひいては事実上のアメリカ占領下からの脱却による独立自尊回復もできない「日本国憲法」なる効果ゼロのおまじないを誇りなく後生大事に抱きかかえて去勢されたままの植民地に住む身からすれば,

 

近年いろいろな方が推奨するが決してマスコミでは取り上げない「民間防衛」というスイスの書籍と,上記引用に出てくるスイスの気概と現実を見据えた弛まぬ努力は羨望に耐えない。

 

スイスは,真にやむをえない,正当性ある戦争を実施する態勢を国民全員で整えて錬磨している。

 

かといって,スイスは戦争をしたくてしかたない異常な軍国主義国家か?民主主義とは無縁の全体主義国家か?スイス人は精神異常者の集まりか?

 

何なら,津々浦々の大学等の先生方はスイス大使館にでも照会と推奨をされたらいかがか?

 

「悪い事は言わないから,わが国のように平和憲法を持たれて,軍隊は総て災害派遣隊に改組され,他国に何をされようとも戦争だけは致しません!と世界へ宣言なさい」と仰ってみてはいかがか?

 

もちろん,スイスの回答は堂々と発表していただくのが条件だけれども。回答内容は同じだから他国でも一向にかまわないが。

 

わが国は「専守防衛」らしい。

 

軍事学上は存在しないこの奇妙奇天烈な「人命軽視の態勢」を,小賢しいダニ役人の詭弁と遁辞で恥ずかしげもなく公表してから長い長い歳月が流れる。あまつさえ,得意げに国是だなどと吹聴する者達さえいる。

 

優れた格闘家,武道家だったアンディ・フグに捧げられた尊称の「サムライ」ならば顔を背ける破廉恥な根性の所産だ。男女問わず,誇りある者ならば屈辱を覚える姿勢だ。

 

万歩譲って,先に攻撃させてから開戦即本土決戦だというのなら,なぜ国土の津々浦々まで強靭な陣地構築ができる準備を一切しないのか?

 

最脆弱な原発群を海岸線にズラリと並べておきながら,いまだに核シェルターの埋設が皆無なのか?防災訓練には熱心だが,なぜ肝心要の官民挙げての市街戦訓練をしないのか?

 

スイスの「民間防衛」も示すとおり,侵攻時には国内の所謂スリーパー達も共に攪乱蜂起するのが当たり前だが,いまだにスパイ防止法も真正自前の諜報機関も軍隊も持たないのはなぜか?

 

贔屓の引き倒しで自衛隊を礼賛する人々は,なぜ弾薬等備蓄の絶対的不足による継戦能力の無さや,部隊のすさまじい高齢化による練度と定員充足率の低下,実戦を想定しているとは到底思えない装備調達の現状に着目し,改善を政府に要求しないのだろうか?

 

事細かに装備の性能を暗記し,時として隊員の知識不足?をなじっては悦に入るくらいなら,この時代,自衛隊が抱える問題点を調べる手段はいくらでもあるでしょうに。

 

パフォーマンスばかりで,これらの深刻な問題点を(防衛省記者クラブ以外の)専門知識を有するフリーランサージャーナリストから質問されると,

 

「事務方に答えさせます」「細部は知りません」「今後は実情把握に努めてまいります」しか言えないボンクラ大臣,副大臣を持ち上げる売国メディアにどうして厳しい目を向けないのだろう。

 

これは,災害派遣時の献身的な尊い努力と,隊員個々の日々の創意工夫による真摯な錬磨とは別の次元の話。そういった素晴らしい組織であればこそ,

 

有事の際の人命損耗を極小化するための建設的批判の声を上げていくべきだ。一人一人がかけがえのない尊い同胞の命なのだから。

 

「すごいぞ!」「強いぞ!」「大好き!」オンパレードで盲目的に自衛隊を礼賛させるために隠されている事実がある。現場が絶対に上げられない切実な声がある。

 

かつて日本社会党は「自衛隊は武装を廃止して災害派遣隊にすればいいんだ」と主張した。この主張と軌を一にして,NHK始めテレビに,災害出動時の自衛隊を映すようになった。

 

子供の頃から父親が災害派遣でいなくなると,心配で留守家族としてテレビニュースを見つめていた。そこには自衛隊員の姿は無く,映るのは警察と消防団とマスコミのみ。

 

数週間も経ってから,連日の遺体収容でゲッソリと頬がこけた父親が帰ってくると,子供心にもとても悔しかったのを覚えている。

 

売国奴のアカ共はお忘れだろうが,当事者としてはおまえらの手前勝手な工作員ぶりの薄汚さはよく覚えているよ。あれ以来,長じてもそういった者どもを同胞とは思わない。

 

日本人の皮をかぶった腐臭を放つ全き敵でしかない。

 

勝手知ったる我らが領内の随所に設けるキルゾーンで,どれほどの出血を敵国に強要できるかの予行演練と,トラップの準備,平時からスリーパー達の武器弾薬爆薬等の備蓄用セイフハウスとして機能している大使館や領事館等の制圧準備,

 

不幸にして(ありそうな事態だが)早々に政府が降伏した際の,事後のレジスタンスとしてのテロ攻撃訓練を着々と積み上げていくことが,それがスパイとその犬共から敵国群に逐次報告されることで何よりの抑止効果を上げる。

 

老若男女を問わず侵略者を必ず倒す決意を秘めて,たとえ小火器の操作一つだけでも,モロトフカクテル一本でも,ハンドグレネード一個のみでも,

 

イメトレを重ね,歴史研究の名を借りての研修を積む等して,占領下における敵への協力者を装った諜報も含め,わが町の防備と奪還に文字どおり命を捧げる決意と実践を胸深くに秘めていくことこそが,

 

スイスを始め,世界中の国々が共同体の一員としての権利と義務としている尊い営為へ肩を並べていくことになり,敗戦後遺症と恥知らずの敗戦利得者の犬共が今日もなお囁く奴隷の平和への誘惑を断ち切ることにつながる。

 

「巻き込まれるのは嫌だ」ですって?

 

日本を守る戦いの当事者は日本人総てですよ。巻き込まれるとは,当事者ではない外国人の言葉でしょう?

 

 

アンディもまた,祖国のために武器を取り,ひとつしかない命を

捧げようと決意した誇り高い人間だった。