学校が射撃・拷問場…多い軍事利用、反対しない日本 「教科書ある環境を」高校生が防衛省に「調印」直談判

 

H30/6/24(日) 7:00配信

withnews

 

 シリアで、アフガニスタンで、戦争をするために学校が使われていることを知っていますか。軍や警察、あるいはテロリストたちが「基地」代わりに使う目的で子どもたちを追い出し、授業ができなくなっている学校が世界中にあります。

 

これを止めようと国際社会がつくった文書に日本は署名をしていません。そんな状況をなんとか変えようと取り組んでいる高校生たちがいます。

       (朝日新聞国際報道部記者・軽部理人)

学校が射撃場・拷問場……多発する軍事利用

 

学校が軍やテロリストに狙われるのは、頑丈につくられているからです。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」によると、占拠される学校は都市部から離れた郊外にあるケースが多いとのこと。郊外には頑丈で大きな建物が、学校の校舎以外に少ないからです。

 狙われた学校の教師や生徒は追い出され、教室が拷問場に、校庭が射撃訓練場にされるなどしています。

 国連児童基金(ユニセフ)などによって運営されている「教育を攻撃から守る世界連合」(GCPEA)の調査によると、2013~2017年にかけて、シリアやリビア、アフガニスタンやコンゴ民主共和国など世界29カ国で、学校が軍事利用されていました。

 ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査によると、たとえばアフガニスタンのバグラン州にある村では、反政府勢力タリバーンが占拠していた中学校を2015年に政府軍が奪い返しました。ところが、1階で生徒が授業を受けるにも関わらず、2階に土嚢を積み上げたといいます。

 学校関係者は、当局に軍隊の撤収を命じる手紙を書いてもらいましたが、指揮官はこれを無視。生徒の試験期間中に再びその手紙を提示すると、教師や生徒が集まっていた方向に向けて士官たちが発砲することもあったそうです。

 アフガニスタンでは他にも2018年4月、南部のカンダハル州で爆弾を積んだ車が爆発し、小学校の校舎を破壊。子ども11人が死亡しました。

 また、内戦中のシリアでは2017年10月、首都ダマスカス近郊の東グータ地区で、幼稚園が空爆を受けた映像が撮られていました。アサド政権軍による攻撃だと考えられています。長引く戦闘で、シリアでは学校に通う年齢の子どもたちも数多く犠牲になっています。

 

「学校保護宣言」 日本は調印せず

 

戦争だからと言って何をしてもいいわけではありません。たとえば虐殺や、相手に過剰な苦痛を与える武器を使うことなど、やってはいけないことをまとめた「国際人道法」という国際的なルールがあります。

 この中で学校への攻撃は禁じられています。ですが、学校の軍事利用を明確に禁じる規定はありませんでした。

 そこで、それはやめるべきだと考える国々が集まり、「学校保護宣言」を出しました。2012年につくり始め、2015年にノルウェーの首都オスロで37カ国が調印。「開校中の学校使用の禁止」、「学校の意図的破壊の禁止」などを定めました。

 現在は74カ国が調印し、主要7カ国(G7)ではフランス、カナダ、イギリスが参加しています。ところが、日本は宣言文の起草に関わったのに、調印していません。

 学校保護宣言は、「開校中の学校や大学を軍事利益のためにいかなる形でも使用してはならない」としています。

 日本の外務省や防衛省は、「有事になった際は学校を使用することがあり得るため、調印することはできない」としています。同じような理由でアメリカなども反対しています。

 そんな日本政府に調印をしてもらおうと活動しているのが、かえつ有明高校(東京都江東区)の「がっこいっしょ隊」です。

 

かえつ有明高校の「がっこいっしょ隊」

 

「がっこいっしょ」とは、「どっこいしょ」というかけ声と、「学校で一緒」とのフレーズを掛け合わせた造語。2018年2月に結成し、高1~高3の男女21人が学校の軍事利用について書かれた記事や文献を学んでいます。

 目標は学校保護宣言をより多くの人に知ってもらい、日本政府に調印を働きかけることです。

 共同リーダーを務める小林妃奈さん(17)は、授業で学校の軍事利用について初めて知りました。それまで、戦争で学校を奪われるなんて考えたこともなかったといいます。

 「学校は勉強して、友達と仲を深め合って将来を語り合う場所。お互いの意識を高め合う友達がいたし、尊敬できる先生もいた。学校は本来、そういう場所。射撃訓練をしたり拷問したりする場所ではありません

 

防衛省に直談判

 

ホームページをつくり、フェイスブックやツイッターなどで発信。ネットのほか、街頭にも立って署名を集めました。長崎県や沖縄県の高校生たちとの連携も進めています。

 メンバーの坂井佑一郎さん(16)は、シリアの荒廃した学校にたたずむ10歳ぐらいの男の子の写真が頭から離れないといいます。同じ年頃の弟がおり、「もし立っているのが自分の弟だとしたら、そんな苦しみは味わってほしくない。いても立ってもいられなくなり、隊に参加しました」。

 2018年5月には、計2000人以上から署名を集め、防衛省の職員に渡しました。「教科書が当たり前にある環境が、世界中の学校で当たり前になってほしい」。共同リーダーの桶谷里緒さん(18)はそう伝えました。

 残念ながら、今のところ日本政府が学校保護宣言に署名をする見通しはまったく立っていません。

 ですが、隊は今後も日本政府に対する働きかけを続けるとのこと。自分たちで勉強会を開いたり講師を呼んで講演会を開いたりするそうです。

 次は外務大臣に署名を渡すことを目標としています。

 隊員たちは言います。「私たちは微力だけど無力ではありません」

 

                 以上 引用終わり      (下線筆者)

 

まあ どうせ,朝日頭の能天気記事だから とは言っても,生徒を「指導」する教師や,デスクや記者は,学校ばかりか教会も戦時にはフル活用される実態を御存じなのだろうか?

 

学校は地域の中心部に,教会は小高い場所にある場合が多く,相手方の状況を見やすいこともあって不幸にも古来争奪の対象となってきている。

 

高さを制するポイントとして射撃指揮所を置いたり,負傷者の収容所に充てたりもするわけだ。

 

「開校中の」とあるが,調印国は当然ながら有事法制を定めているから,戦争状態になったら一斉に「休校」となるため,作戦遂行に支障はないから調印しているのだと思われる。(そこらに全くふれない記事はヨタかペテンかだ言われてもしかたない・・・いつもの手だけれど)

 

日本の外務省や防衛省は、「有事になった際は学校を使用することがあり得るため、調印することはできない」としています。  

                                      とあるが,

 

これはしごくもっともな事で,学校に限らず,戦争の際には「射界の清掃」といって,軍が陣地占領した場所から射撃するのに必要な破壊なり伐採を行うのは各国共に当たり前の処置となっている。(これも記事は隠している)

 

つまりは,校舎でも寺院でも民家でも,不幸にして迎撃に最適な箇所に存在すれば,真っ先に占拠の対象となるのが「世界の常識」だ。

 

いくら当方が「調印」していようが「宣言」していようが,どれほど「署名」を役所の倉庫に積み上げていようが,侵略軍に(たとえその国が調印国だろうが守る保証は無く,守らせる強制力もないのだから)その気がなければ何の役にも立たないのが現実だ。

 

こういった厳粛な事実を隠して,作戦遂行上の正当な戦争行為を,拷問だの射撃訓練場だのとワザと混同させようと賤しい小細工をする程度の頭脳で,よってたかって生徒を能天気状態に誘導教唆するとは恥を知れ!と言いたい気がする。

 

第二次大戦の末期,オルヌ川近くのファレーズの高校では,ノルマンディーから上陸してきた連合軍に包囲されながら5日間戦い続け,人事不詳に陥った数名の重傷者以外は全員戦死した60名のドイツ軍部隊がいたが,

 

敵味方を問わず,国を問わず,こういった高潔な死を遂げた人々の史実を学んだ上でなお,やれ条約だの署名だのだけで平和のために何かした気になるわけか?

 

しかも,自分達がそういった「平和のための活動」をする間の平和はアメリカ軍や自衛隊員が捧げる命で維持してもらいながら,弱肉強食の宇宙船地球号の現実から目を背け続けるのか?

 

戦争を「しない させない 許さない」 と毎日オウムみたいに唱えれば平和を維持できるといった,実に幼稚で無責任なアホ大人達の愚かな言葉になんか若者は耳を貸してはいけない。

 

そういった「愚劣で醜悪なそそのかし」をしてくるアホ大人達こそが「国に真摯な備えをさせない平和の敵」なのだから,あまりしつこく言い寄られたら,

 

【では国連で全世界の国々へ「軍事力によらない平和を作るために皆さん一斉に軍隊を無くしましょう!」と呼び掛けてくれ。

 

その呼びかけに私たちの目の前で地球全体が従ったら,もちろん核兵器も含めてすべての軍事力を同時にすべての国が捨て去ったならば,そこで初めてあなたがたの言い分を信じましょう。】 と答えればいい。

 

保証する。絶対にできやしないから。

 

だいたい,ナチス由来の記者クラブ・マスコミが騒ぎ立てることをコピーした意見しか言わない大人達なんか信じてはいけない。アメリカ軍の兵士や自衛隊員の命と自分達の命を「差別」する身勝手な連中なんて無駄に歳ばかり食った愚か者なのだから。

 

生徒諸君は自ら各国大使館へ「世界は軍事力によらない平和を探求すべきだから,貴国もスグに日本国憲法を採用してほしい」と伝えてみる方がいい。「戦争で死ぬなんて愚かでバカげたことだと思わないか?」とも。

 

そして,返ってきた答えを基にして,地球上の真実を探求した方がよほどためになる。

 

シーラカンスみたいな大人達につきあうのは時間の無駄。トレイター共の毒が脳に回ってしまうよ。

 

新聞から配信料を取って食っている通信社がいくら「センター試験には新聞を読んどかないと不利だ!」なんて脅しても,キッチリした文章なんて日本の新聞の「浮世離れした洗脳文」を読まなくてもネットでいくらでも探せる。

 

総ては金のため,そして,事実上の支配者であるアメリカに媚びを売るためなのに,美辞麗句で飾った大義名分を「まことしやかに掲げる」大手メディアを信じないことから,独立への第一歩は始まるのだから。

 

菊池渓谷の清冽な流れ(熊本県)