杉田水脈議員の「LGBTは生産性がない云々」発言が喧しい。

 

このひと,自民党じゃない時代に国会で「ここにも外国のスパイがいっぱいいるんじゃないですか?」と,周囲を見回しながら堂々と言っていた頃は非常に良かったが,

 

なぜか,自民党の従米性を突き,いわゆる戦後レジームの完全払しょくを訴える政党が出てくると,必ずといっていいほど落選消滅に至る「セオリー」?があるようで,彼女の所属政党も消えてしまった。

 

そして,いつのまにか自民党へ取り込まれたというわけか。

 

LGBTについては数年前に「同級生でTの人がいるんですけど・・・」と大学生から聞いたことがある。話は主に投与している薬品の副作用のことだったが,

 

私は,少年時代に週刊プレイボーイ誌上で読んだ,美少年同士で結婚したいという相談者の事を連想していた。

 

回答者である大僧正は「お前たちの今は神話のように美しいが,お互いに年取ってみろ,醜悪そのものになりかねんぞ」と答えていたが,

 

なにしろ自分がノーマルなだけに,どうも現実味が湧かなかった記憶がある。

 

何事であれ,よってたかって叩くというのは非常に嫌いだが,生まれながらにどうしようもなくそういった性向を持つ人もいるわけだし,生産性がないから国家として対策不要というのは当たらない。

 

それはまあ,テレビなどでも「つまりこれって女装したオジサンかいな?」とふと感じることもあるけれど,こうしないと気が済まないんだろうなと思っている。

 

当人にとっては真剣な事だろうし,ホラや冗談で悩んでるわけでもないわけで,私などのその他大勢は彼ら彼女らの存在を尊重すべきだと思う。

 

レインボーの旗を振り回してのデモや,国家元首がGだと告白したりとか,どちらかというと複雑な気にさせられることも多いが,それは,ある種の人々にとってはナチュラルな愛なのだろうし。

 

子供を産めないから,あるいは産まないから,国家に寄与できないという論法は,治療が功を奏さずに産もうにも産めない人々の限りない哀しさへの思いやりに欠け,

 

あるいは伴侶に恵まれず,または運命のいたずらから愛する人と添えなかった人達へのいたわりや温かい想像力が不足している。

 

ただし,そういった理由ではなく,税金払ってやってるじゃないか,子供が嫌いなのがいてもいいじゃないか,子育てなんかに煩わされずに自由に生きて楽しんで何が悪い!と言われると,

 

また,そういった考えをもてはやすかのような報道が溢れ,差別反対を振りかざしての逆差別の横行という,わが国に顕著な魔女狩りが賑々しくなると,

 

あのね,そういった自由が主流になると国家存立が危うくなるよ。

 

自由を謳歌したいのは結構だが,あなた方もいずれは,誰かが苦労して育てた人達の手を借りることにもなるかもしれないよ と言いたくなる。

 

人生の歩き方への嗜好は人それぞれで結構だが,無国籍者のデラシネならともかく,ある国家に生まれ,様々な人のおかげをこうむって成人してきた以上は,

 

自分達の好きなように生き死にするのがアッタリマエ的な主張をバラ撒くのはどうかな?と思う。

 

もっとも,バラ撒くのはもっぱら「興味本位に煽り立てるナチコミというかマスコミ」だけれども。

 

このように,絶滅期待種である,ナチス起源の記者クラブ=大手メディアが主導する報道にはロクなのがないから,年間100万部単位でめでたくも新聞の部数減が起きているわけだが。

 

「生産する」のは何も子供ばかりではないから,LGBTの方々も,様々な理由で子供を持てない方々も,私などよりはるかに高次の価値を創造する等して国家や人類に貢献している場合も多いだろう。

 

こよなく愛する日本国には特に,おのおのがその処を得て共に栄える国家であってほしい。

 

かつての杉田氏には,そういったわが国の国体や建国の理念にも造詣が深い女性ではないかと期待していたのだが,何やらネトウヨのアイドル化してしまった印象があるのは残念だ。

 

鹿児島県霧島市の犬飼の滝

 

和気 清麻呂公ゆかりの和気神社の近くにある。