いわゆる「大航海時代」の幕開け以来,いったいどれほどの原住民が白人達に大虐殺されてきたのかを思うたびに,カラードの一員としては血が逆流する。

 

白人達に何百年もむごたらしくやられた国々の大多数は,前世紀初頭にロシアと日本がわたりあったことによって非常な勇気を与えられ,

 

ついには大東亜戦争に打って出た日本の足掛け四年の必死の戦いにより,アセアンの誕生等の大きな成果を得た。

 

がしかし,中南米やアフリカは言うに及ばず,インドネシアがオランダに,インドがイギリスに,ベトナムがフランスに,古傷を見せては金をタカり,ことあるごとに「謝罪」を要求しているなんて聞いたことがない。

 

かつての欧米列強の教科書には,祖国がカラードを家畜以下に扱い,生かすも殺すも犯すも自由自在で,富を搾り取れるだけ搾り取った鬼畜の愚かな許しがたい歴史を持つなんて書いてはいない。

 

むしろ,愚かで貧しい後進地域を導き,崇高なキリスト教文明の恩恵に浴させてやったと子弟に教えて威張っているのが実態だ。

 

かつて何百年も支配していた国々へ,「痛切な反省とお詫びを表明する」なんて考えたこともないのが現実なのだ。

 

どころか,フランスなどは今も,アフリカに対する事実上の「植民地税」を課してはおおいに儲けている。

 

だからこそ,中国共産党も含め,植民地支配に対する謝罪なんてする気がない「欧米列強」には初めから要求なんてしないわけだ。

 

ハナから相手にされないのが解っているからである。

 

ところが,トランプと刈り上げ君の「ミーティング」で蚊帳の外に置かれた日本は,やれ非核化費用を出せだの過去の「償い」をしろだの,拉致の話だけなら聞いてやる,返してほしけりゃタンマリ金を積め!だの,さんざんコケにされているばかりで,

 

自らの判断のみで行うべき「やむをえない戦争」をできない決定的な弱みによる足元を見られて,いつもの「のび太ATM」であることにしか地球での存在意義を見出せないという屈辱をたっぷりなめさせられている。

 

拉致被害者ばかりか,拉致が疑われる「特定失踪者」は800人を超えているが,

 

核武装もできない,アメリカの核兵器も使えない,敵の核兵器や原発を通常弾頭の精密誘導兵器でも叩けない,国内の原発を攻撃された際に潜る核シェルターすら一基もないの「ないない尽くし」で,

 

これまたこれまでどおりの,解決への「意欲はあります,手は尽くしますポーズ」を取り続けるしか能がない。

 

軍がない,諜報機関もスパイ防止法もない,交戦権がない,核兵器がない・・・要は必要なやむをえない戦争をできない国である事実の当然の帰結として,さらわれた多くの同胞を国家の名誉をかけて奪い返し,敵に徹底的な懲罰を与えることができない。

 

国家には国民の安全を保障する責務があり,これに総力を挙げて邁進しなければ政府とは呼べない。戦争をできないから責務を果たせないのだから戦争をできるようにするのが焦眉の急だ。

 

韓国にであれ北朝鮮にであれ中共にであれロシアにであれアメリカにであれ,毒入りの牙を持たなければ,本当に刺し違える力を持たなければ,

 

顔に唾を吐かれても殴り返せない根性なしの腰抜けだと見くびられて未来永劫にタカられ続けるのみ。

 

40年も同胞を見殺しにしたままで,領土を奪われ,なし崩しに侵略され続けるままで,東北の被災者に非常な不自由を負わせたままで,そして何よりも「戦後レジームの超克」を羊頭狗肉化したままで,

 

インバウンドだ,オリンピックだ,長期政権だもないものだ!いったいわが国に対する責任を果たす気が本当にあるのか?必要な戦争をできる準備を急げ!集団的自衛権と順番が逆だろう?

 

 

今,鮮やかに代案を示しつつ主張しなくて何の野党なのだろう?

 

与党と雁首揃えてトランプのケツにしがみつくしか能がないようでは,国民が「こんなアホ共には二度と政権を渡せない」と思うのももっともだ。

 

なんたる消去法だろう。

 

もう自分の事は基本的に自分でしないと・・・植民地の奴隷であり続けるためのトモダチではなく。