古代ローマでは,ミリタリーとシビリアンを交互に体験させる「キャリアパス」を運用していた時期が長かったという。

 

軍団の指揮官を数年体験して兵士と苦楽を共にし,時には遠征や蛮族との戦闘指揮にも従事し,本国へ帰還すると今度は文官として内治を経験する。

 

なるほどこれなら,極東に存在するどこかの属領の防衛副大臣のように,戦争の定義もあやふやのまま,

 

「僕は総ての戦争にはもちろん反対ですが,困った人を「助けてあげる」駆け付け警護には賛成デス!」なんて,知能程度が深く疑われる宣伝チラシを選挙区の私鉄沿線で配るような極めつけの間抜け代議士なんて出てきようがない。

 

古代と現代の時空を超えて,現実に立脚した,福祉の基盤でもある国家安全保障の任に当たる政治家や官僚を養成する制度設計として一考の余地がある。

 

拉致問題に関連して,救う会に携わる方から聞いたのだが,政府は家族会会合の冒頭で様々な要望や質問を一定時間受けると,

 

おもむろに遮って「それ以上言うのなら国費からの支援はもう・・・」と,まるで脅さんばかりの様子を見せるのだという。

 

支援も何も,領土回復や拉致奪還と報復や激甚災害の復旧は,国家が最優先課題として取り組むべきことなのだから,

 

政府にミリタリーの感覚とシビリアンの感覚が適切に備わっていれば出てくるはずのない態度だ。

 

大前提としての「交戦権」や「正規軍」「自前の諜報機関と地球規模の諜報網」の問題はあるけれど,

 

国際社会を渡り歩くには不可欠な性悪説を性根に叩き込む一助としては,軍民共に体験していくエリート養成は効果的だと思われる。

 

植民地総督は今般の渡米前に,なぜか!?金魚の糞集団のマスコミを引き連れて横田さん夫妻に面会し,「みなさんの思いはシッカリとトランプ大統領に伝えます」とのたまったというが,

 

これが,いやしくも一国の宰相が,自国民が拉致されたままというのに,外国の(一応は)大統領に国費を使って会いに行き,辞を低くして懇願することか。

 

留守家族に,恥を忍んでアメリカ詣でや国連詣でをさせ,いつまで待っても当事者である自国が戦争に訴える気配は露ほどもなく,どうしようもないから,本当は拉致の背後にアメリカがいたかもしれないが,

 

なんとかしてくれ!助けてくれ!と,なりふり構わず国際社会に訴えなければならない現実を,

 

日本国の首相なら国民に訴えて,この解決を阻んでいる原因こそが,自らが最大目標だと一時期は宣伝していた「戦後レジーム」なのだと解き明かし,これを払しょくするために日本国憲法を将来に向かって破棄しなければ,

 

わが国の独立自尊は永遠に実現しない!と真正面から国民に迫るべきなのだが,私はこのとおり留守家族を見舞って,アメリカ親分に舎弟としてお願いだけは申し伝えてまいりますのポーズだけを流させるようでは話にならない。

 

植民地総督殿の大先輩である伊藤博文の故事を持ち出せば,日露戦争の際に,絶倫を生かした芸者のお替り遊びで超有名だったヒヒおやじですら,我 卒伍として起たむ!と,

 

万が一ロシアが国土を蹂躙することになれば,自らも一兵卒として最前線の塹壕に入る覚悟だ!と本気で心づもりをしていた。

 

以前,テレビで「もしも戦争になったら総理は先頭に立たれるんですか?」と司会者から聴かれた際に,この植民地総督殿は言を左右にして確答を避けた。

 

古今東西,そういった「最高指揮官」に配下が忠誠を尽くした例はなく,最大限の信頼を寄せた例もまたない。バカな大将は敵より怖いからだ。

 

竹島と北方領土,尖閣諸島,奪われたままの領土の背後には,もちろん拉致にすら,アメリカの影はちらついている。

 

北朝鮮の後見人たる中国共産党も含め,中国の軍事膨張を活用して周辺国に武器を売りまくっているドイツを考えても,地球上は性悪説の嵐が吹きまくっている。

 

あ~あ 「国際社会と協力して」か・・・・不断の圧力をかけるというのなら,交渉不調に終った際の核による脅しにどう対抗するわけ?

 

親分の核兵器をアテにしてるんだろうが,逆にその親分が「もうここらで手を打てよ!」と言った時,「うるせえ!俺はもう核武装ずみだ!なんならおまえと相打ちだぞ」とでもタンカが切れるのか?

 

なことあるわけないし,例によって例のごとく誰も責任を取らずに,関係者が死に絶えてから「黙とう」するだけか。

 

 

多くの特攻隊員達が,これが内地の見納めだと万感の思いを抱いて見下ろした開聞岳の美しい姿