善光寺へ抗議電話を何度もかけた,長野聖火リレーでの騒乱は今もよく覚えている。
中国大使館が日本全土の留学生や大学関係者へ「指令」を飛ばし,実際に長野に終結した中国人暴徒達に具体的な指揮を加えた。
中国共産党のチベットやウイグルへの軍事侵略とジェノサイドに抗議すべく集まったチベット人やウイグル人そして日本人有志達に,
旗竿他で初めに打ちかかって暴力をふるったのは中国側だったが,わが警察はシレッと黙殺。
やむをえず応戦したチベット人らのみを逮捕したのだった。
もちろん記者クラブマスコミは「たいした騒乱は無かったかのように」例によって例の如くまことしやかな大ウソを津々浦々に流した。
日頃はずいぶん勇ましい言動が売りだった星野氏は,中国共産党の横暴にも一家言持っていたはずだったが,
おそらくは自らの「利」になると判断したのだろう,チベットなどでのむごたらしい民族浄化を行っている中国共産党の軍事侵略は「私には何の関係も無い!」といった態度だった。
萩本欽一というランナーのように「欽ちゃんのところで(妨害行為を)やんないでよ。ハッピーで終わりたいと思ってたのに」(毎日新聞より)なんて,
「おまえは中国共産党に強姦され輪姦され断種され強制堕胎されて虐殺されている人々の命をどう考えるのか?」と詰問して制裁したくなるようなタワゴトを吐いたド間抜けもいたが,
星野氏には「もしかしたら・・・」と淡い期待を抱いていただけに心底ガッカリし失望したのだった。
死者に鞭打ちたくはないが,戦後民主主義が育てた無数の「改心を知らないスクルージ達」が放つ腐臭は,ご都合主義に縁どられた口先ばかりの平和主義の醜さを際立たせている気がする。
「知ってはいけない 隠された日本支配の構造 (講談社現代新書) 矢部宏治 著」より。