臨時国会の十二月三日閉会が決まり、朝鮮半島由来の朝鮮王室儀軌などの図書を韓国に引き渡す日韓図書協定国会承認が壁にぶつかった。
菅直人は、日韓併合百周年に「お返しする」という?先方との約束を守りたかったらしいが、その軽率な言動と、緻密な思考を経ない愚劣な政治主導好みでまたも失敗を重ねたことになる。
長く占拠されたままの竹島と、じわじわと実質の領土侵食が進む対馬への強烈な国家意思の発動など現状では夢物語なのはわかっているが、請求権を相互放棄した日韓基本条約への認識も全く無いままに「お返しする」などと軽はずみな発言をするような人間が首相であることは、本来なら交戦しなければならない領土問題を抱えた相手とのことでもあり、世界の物笑いとなっていることだろう。
必ずしも反対論を集約できたわけではない野党自民党にも、与党時代と相も変わらず国家主権護持意識は育っておらず、仙石のように事の軽重もわきまえずに国家安全保障を危うくする愚かな放言をたびたび繰り返す、本来取るに足らない人物への問責へ血道を上げるなど、公党の責任への真摯な自覚はいまだに見られない。
日韓併合に至る前、金 玉均(キム オクキュン)氏ら朝鮮独立運動の志士達を日本国内で身命を賭して匿ったのは、おそらくは最後の内戦となるであろう西南戦争の志を継いだ福岡玄洋社に代表される在野の有志達だった。
同社社員の内田良平氏を中心に構想された日韓対等合邦は、強力に併合を進めようとした政府によって体よく無力化され、朝鮮独立運動家の同志と日本人有志が手を取り合って血涙を流した史実がある。
いくら大東亜戦争(太平洋戦争)敗戦後にGHQによって施された長期占領政策によって、人としての深い信義に結ばれた日韓の友情が、超国家主義の汚名によって覆い隠されてしまったとはいえ、仮にも首相や長官ならば両国の真の歴史を学び、たとえ一時的に戦火を交える事態に立ち至るにしても、尊敬と友情に裏打ちされた共存共栄の関係を構築する信念は持って貰いたいものである。
両名共に、戦後民主主義教育という「戦の一字」を精神の根幹から抜き去るための植民地用民族去勢政策の申し子達なのは承知しているが、ことは一国の安全保障に関わるのだから、もう少しましな自己教育を自らに施しておいてほしかった。
これは、野党自民党も同様である。平成二十三年を迎えても、国家の中枢を担う者達に、過去 現在 未来の国民達へ果たすべき旺盛な責任感に立脚した文字どおり不惜身命の使命感が生まれなければ、最大の福祉である国家安全保障の基盤は絶対に固められない。
その丈に見合った指導者しか国民は持てないのだとすれば、強大な軍事力を背景に四方から迫ってくる「現代の列強」に対して、自主独立を望む日本人はよほどの覚悟で臨まなければならない時を迎えている。
*オピニオン誌 「日本主義」 時評コラム「エトスとしての隷従」収録分
菅直人は、日韓併合百周年に「お返しする」という?先方との約束を守りたかったらしいが、その軽率な言動と、緻密な思考を経ない愚劣な政治主導好みでまたも失敗を重ねたことになる。
長く占拠されたままの竹島と、じわじわと実質の領土侵食が進む対馬への強烈な国家意思の発動など現状では夢物語なのはわかっているが、請求権を相互放棄した日韓基本条約への認識も全く無いままに「お返しする」などと軽はずみな発言をするような人間が首相であることは、本来なら交戦しなければならない領土問題を抱えた相手とのことでもあり、世界の物笑いとなっていることだろう。
必ずしも反対論を集約できたわけではない野党自民党にも、与党時代と相も変わらず国家主権護持意識は育っておらず、仙石のように事の軽重もわきまえずに国家安全保障を危うくする愚かな放言をたびたび繰り返す、本来取るに足らない人物への問責へ血道を上げるなど、公党の責任への真摯な自覚はいまだに見られない。
日韓併合に至る前、金 玉均(キム オクキュン)氏ら朝鮮独立運動の志士達を日本国内で身命を賭して匿ったのは、おそらくは最後の内戦となるであろう西南戦争の志を継いだ福岡玄洋社に代表される在野の有志達だった。
同社社員の内田良平氏を中心に構想された日韓対等合邦は、強力に併合を進めようとした政府によって体よく無力化され、朝鮮独立運動家の同志と日本人有志が手を取り合って血涙を流した史実がある。
いくら大東亜戦争(太平洋戦争)敗戦後にGHQによって施された長期占領政策によって、人としての深い信義に結ばれた日韓の友情が、超国家主義の汚名によって覆い隠されてしまったとはいえ、仮にも首相や長官ならば両国の真の歴史を学び、たとえ一時的に戦火を交える事態に立ち至るにしても、尊敬と友情に裏打ちされた共存共栄の関係を構築する信念は持って貰いたいものである。
両名共に、戦後民主主義教育という「戦の一字」を精神の根幹から抜き去るための植民地用民族去勢政策の申し子達なのは承知しているが、ことは一国の安全保障に関わるのだから、もう少しましな自己教育を自らに施しておいてほしかった。
これは、野党自民党も同様である。平成二十三年を迎えても、国家の中枢を担う者達に、過去 現在 未来の国民達へ果たすべき旺盛な責任感に立脚した文字どおり不惜身命の使命感が生まれなければ、最大の福祉である国家安全保障の基盤は絶対に固められない。
その丈に見合った指導者しか国民は持てないのだとすれば、強大な軍事力を背景に四方から迫ってくる「現代の列強」に対して、自主独立を望む日本人はよほどの覚悟で臨まなければならない時を迎えている。
*オピニオン誌 「日本主義」 時評コラム「エトスとしての隷従」収録分