県外からのお客様で長い行列ができる時は,

次から次へと嵐のようにオーダーがなだれ込んできて混乱してしまった。

そんな中で常連さんがやってくるとなんだかホッとしたものだ。

「いつものね」と言われて上ロースを揚げに入ったところで

もう一人登場した常連さんも「いつものね」

この方は軍鶏が好きだったので,シャカシャカと作って油へ入れた。

県外客の御一行様のオーダーはひっきりなし。

何が何だか解らなくなりかけたところで,いい色に変わったカツを

ススッと常連さん二人にお出しした。

流れが一段落したところで,パン粉や肉を補充していると,

常連さんが「ごちそうさま」と続けて席を立たれた。

始めの方は「今日のはアッサリめでまた良かったよ」

次の方は「ちょっと濃くて美味しかった。肉を変えたの?」と,

二人共ニッコリ微笑んで満足そうに帰られた。

下げられた食器をふと見たら,黒豚と軍鶏をそれぞれに逆に

お出ししていた。

値段で言えば,軍鶏のお客様は得をしたかもしれないが・・・

追いかけるわけにもいかず,私は心の中で手を合わせて謝った。

反日変態病のマスコミ風に言えば「痛切な反省とお詫び」をこめて!?