鹿児島は大規模なデモを組織する力は

ほとんどないので,いきおいブルーリボンも博多でデモを

企画するしかなかった。

九州内各県に呼びかけて,事務局を福岡が務め

中心部の天神を起点とするデモを夏に実施することが多い。

ソラリアステージ近くで編制を終えると出発し

各県毎のブロックに分かれて歩き,シュプレヒコールを

繰り返した。

300人ほどしか集まれないが,なんといっても拉致解決は

最重要課題なので,実行委員も皆熱が入った。

合間に各県それぞれ15分ほどを貰って,繁華街を流れる群衆へ

呼びかける時間を持つことがあったが

私は「国民がさらわれた事実がハッキリした時点で,他国なら

大使召還と国交断絶を通告し,回答が得られなければ開戦する」

「わが国が正当性ある戦争をできないことこそが,何十年も

国民を奪還できない原因です。政府には,国家国民の安全を確保する

という最大の務めがあります。」と訴えた。

私の声は,流れていく群衆の間を吹き過ぎる風にまぎれて

人々の胸をかすりもしないように思えた。