今回のタイトルは,いかにも偽善が匂っていて大嫌いな言葉なのだが


 これをクラスの目標として掲げていた教員がいた。


 

 全員一丸となって支え合い励まし合って志望校合格を!てな「つもり」で


よく考えもせずに決めたのだろう。



 これからいけば,というよりも人間性の問題だったのだろうが



 そこは一般社会の「感覚」がほとんど通用しない公教育の世界のことだ。



 ある日,クラス目標の実践が試される実に不幸な事件が起きてしまった。



 乗馬クラブのある高校だったのだが,女子生徒が騎乗した時に馬が


突然後ろ足だけで立ち上がって暴れだし,生徒はまっさかさまに落馬して


歩行ができなくなる体になったのだ。



 こうして突然に車椅子を強いられた生徒をめぐって,担任や副担任の


劣悪な人間性が露呈してくることになる。