内部監査はどこでもあるのだろうが
県の機関同士でも、県の監査委員会事務局が一年かけて監査に回る。
財政が苦しくなった今日では廃止されたが、平成の初期ではまだまだ、離島に
監査にやってくるとなると空港へ迎えに行ったり、保護者が出したお金から食事
や酒を監査委員にあてがったりが当然のこととして行われていた。
県職員が空港に迎えに行けば出張旅費が出る。迎えにこさせる監査委員は
目的地までの往復旅費はしっかり受け取っている。つまりは二重になる路程が
出るわけで
接待で食費相当まで浮かせることを考えれば国民に申し訳ないことだった。
ただ、監査委員個々がこれを断れば断ったで「組織の秩序?」を乱す奴と
して干されるし
役人というのは一度手にした「旨み」はどんな詭弁を弄しても離したがらない
し、飲ませ食わせで飼い犬とされている記者クラブはまずこれを追求しないから
悪弊は、財政が本当に傾いてしまうまで改められることはなかった。
血税は、ひとの持つ卑しさによって恒常的に食いつぶされる。組織は、良心の
痛みに耐えかねる者達を総力を挙げて排除する。
可能な限りの正常化がなおざりにされたまま、困窮による自殺者続出も
なんのそので増税が「合法的に」されていくのももっともである。