「ブランク」という言葉がある。


 公教育業界?用語としては、授業のない空き時間のことを言う。



 表向きは、NHKが盛んに流す「とても忙しい教師達」はブランクを


次の授業準備に当てたり、教材研究をしたり、係の連絡調整をしたり


雑務的な?諸事務整理に使うことになっている。



 なっているどころか、保護者に対して校長もそう説明することが多い。



 ところがである



 私がこの目で見て耳で聞いた実態はといえば



 ブランクの分会員達は用務員室に集まり(用務員も自治労に組織され


ているから同じ穴の狢)


 食べたり飲んだり不平を言ったりに時間を費やし、はなはだしきは


布団を敷いて二日酔いで眠っている者もいる。



 要は勤務時間中に遊んでいるわけで、あれほどやかましく「労働条件」を


主張する連中が、自分達に都合の良いところだけは際限のない甘えを


当然の如く重ねて、それでいて給与が少ないと文句を言うのである。



 「先生方はお忙しい中でたいへんな苦労をされて・・・」といったセリフは


まるで枕詞のように職員会議で使われるフレーズだが



 「忙しい」といった言葉の意味をいったいどう理解しているのか、外の世界


を少しでも知っている者達が聞けば仰天して呆れ果てるだろう。



 実質は日に数時間しか働かなくて、暇を持て余すと「疲れた」と言っては


時間で有休を取って帰ってしまう。



 私の記憶では、選良たるはずの議員が予告なしで学校を訪れて


「忙しさの実態」をその目で確かめたことは皆無だが、とめどなく血税を


飲み込んでいる現場だからこそ、議員の目はしっかりと行き届かせる


べきだろう。



 もっとも、自民党が日教組と繰り返してきた「妥協」の産物が、惨憺たる


今日の日本の姿なのだが。



 国民はもう、半世紀を超えて裏切られ続けている。