アホな言いがかりと屁理屈が出尽くした頃


 

 例によって例の如く「法律で決まっていない旗じゃないか!」が出た。



 私は



 「法学の基礎の基礎だと思うが、慣習も立派な法源のひとつであって


日の丸も君が代も、その意味では長い慣習の上に立って使用されて


いるから、ことさらに法律を作る必要もないと思う」と言ったが



 昂奮し切って朝日新聞やNHKのオウム返しをガナリ立てる連中の


耳には入らなかった。



 これは、極東国際軍事裁判、つまりは「東京裁判」が、いくら事後法で


の政治的復讐劇で、罪刑法定主義の大原則に反したコメディなのだと


説明しても



 征服者アメリカが足かけ7年の執拗で巧妙な占領政策で埋め込んだ


「洗脳電極付ヘッドギア」で動いている人々の「隷属の信念」が微動だに


しないのと根は同じだった。



 都市無差別爆撃や、有色人種への人体実験であるむごたらしい


原爆投下などの戦時国際法違反をやり、明白な「平和に対する罪」と


「人道に反する罪」を犯したアメリカの忠実な奴隷と化した人々の



 硬直した「奴隷脳」を矯正する術は無いに等しかった。



 騒然とした怒鳴りあいが続き、いつしか時計の針は7時に近づこう


としていた。



 他の議題なら、どんなに生徒と直結するものであっても


「この会議はいったいいつまで続くんですか?ワレワレには超過勤務は


無いはずですがね~」などとスグにホザく連中が



 こと国旗に関しては、際限なく低級なレベルの感情的反発を続けている。



 植民地とはこんなものかと、私は血税に寄生して太平楽をムキに


なって並べ立てる国賊達が尖らせる口を見ながら悲しくなった。