誉れの夏44
ストレートに一般大学を卒業してきた者にとっては、ここでの生活に順応するまで少し時間がかかったが、規律ある生活は精神を引き締めてくれる。
文句を並べながらも、あらゆる義務は人を鍛えてくれるという敬愛するサン テグジュペリの言葉を思い起こしながら俺とバディは今日までやってきた。
まもなく職種決定があって配属される原隊が決まり、第一回の卒業をして全国の部隊へと隊付見習勤務に散っていき、来春再度入校して三月には任官する。
幹部になるとは管理者と教育者と指揮官を兼ね備えた存在になること。
先輩達が歩んだ道が俺にできないはずはない。
ともかく職種だ。
卒業が迫っているからか妙に落ち着かない。
希望外のはずはない、俺にとっての自衛隊らしい職種に決まるんだ 必ず。
昼食を知らせるラッパが鳴りだし、俺はロッカーを閉めると同期と連れだって食堂へ向かった。