誉れの夏22
俺達の班は異状なし。
教官や助教の講評を受けた後に小休止に入った。
腰から水筒を取って生ぬるい水を流し込む。
朝食時に補給があるから夜間に控えていた分を飲んでしまってもかまわない。
甘露の味が喉を潤して滑り落ちていく。
ヘルメットを取った顔に戯れる風が、とてもいとおしく感じられ、命が両手を差し伸べるようにして求めていた水が、指先にまで運ばれていく感じを味わう。
それは、重苦しい思いがひしめいていた荒蕪地のような胸を清流が潤し、また新たな命の迸りを生み出してくれるようなみずみずしい感覚だった。
血は明るく踊り、望みは立ち去るのをやめてもう一度振り返り、新しい生きる力が満ちてくる力強い命の流れが感じられた。
小休止を終えた俺達は班別に集合した後で、朝食を摂るために移動した。