誉れの夏 6


 創隊以来、プライドは踏みにじられ続け、物言わぬ戦士達は不当に低い社会的地位に甘んじてきた。


 実際良く耐えているとヒヨっ子の俺達でさえ思うほどだ。


 先輩達は、国民や政府がいつかはきっと国防の重要性を理解してくれると信じ、あるいは倒れ、あるいは生き抜いてきた。

 

 だが、いつまでも特別職の国家公務員のままで「軍人」にはなれない。


 「軍人もどき」の扱いで精神までが侵食され、単なる重武装の警察まがいに貶められたままだ。


 真剣に「戦争」をする気など政府にはありもしない。野党は言うに及ばずだ。

 

 これでは名誉を与えずして命だけは投げ出せと言うようなもの。


 事実上、戦う決心を日本はしないのだから現状で構わないとでも言うのだろうか?

 

 なんとかして忍耐にも限度があることを思い知らせてやりたい。


日本人が日本人をここまで追いつめるのか?平和や平等の名のもとに差別し続けるのか?